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世の中に様々なマテリアルが存在し、その性質を活かすことを前提に物を生み出す中で、すでに存在する素材に対し、アップデート、また、アップサイクルとしての意味も成すような新たな特徴を付加したマテリアルが作れないかと考えました。
そういった試みの元で生まれたFOAM FORM シリーズは、特殊樹脂を繊維に混ぜ込み、"熱を与える事で膨らむ "という特徴を付加したごく普通の綿糸と多重織組織の構造により、平面の布から立体へと変化させたオブジェクトです。織という原始的な制作方法で、様々なテクスチャーの繊維素材や構造の組み合わせ方を工夫することによって、質感や表情、形も変わり、色々な媒体へと展開が可能なものになります。
今回は、全てバスケットの形に落とし込み、物を入れられるという用途を持ちながらも、空間の中に存在するアート作品としてアプローチしています。
また、本作品の前段階で作る平面状のプロトタイプをアートピースとして制作したものも合わせて展示いたします。