すべての物は自然に由来し、退廃し、また自然に帰する。儚い物が美しいとする日本人古来の情緒的な美意識の再認識、再定義を根底に置いた物作りを行っています。
　墨汁染、ろうけつ染など日本でかつて使われた染色法を用い、生地の染め、筆で柄を描くこと、パターン、縫製などすべての工程を手作業で行っています。
　墨汁染めとは墨液を利用し、染色する方法です。墨汁の濃度によって仕上がりをコントロールし、色の濃淡を表現します。
　ろうけつ染めとは、模様部分を蝋で防染し、染色する染色方法です。蝋で防染した部分がひび割れし、独特の模様が表現されます。
　これらの手法を主に用い、偶発的な美やありのままの姿を美しいとする日本の"侘び寂び"の美意識を現代に蘇らせることをコンセプトに活動しております。

　 　I R O F U S I 2016A/W Collectionのテーマは "沫"-awa-
沫とは泡と同じく"あわ"と読み、二つを組み合わせて泡沫-うたかた-と読みます。
すぐに消えてしまう沫は儚いものの象徴とされ、淡くて刹那的なイメージを持っています。
そのようなものに美を見出す日本独自の美意識を、墨汁染め、ろうけつ染めの技術を用いて"沫"-awa-をコンセプトとした服を通してお見せしたいと思います。

※こちらの展示は終了いたしました。アーカイブはこちら。

開催日時	2016年9月19日（月）～9月25日（日）
開催場所	Creative Lounge MOV aiiima 1
開催時間	11:00～20:00 ※最終日25日は19:00まで
主催者	I R O F U S I