2018.11.20 Tue -
2018.11.25 Sun
造本家新島龍彦個展『紙と物語で本になる』
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2018.11.20 Tue -
2018.11.25 Sun
造本家新島龍彦個展『紙と物語で本になる』
*こちらの展示は終了いたしました。アーカイブはこちら*
物語がそのまま形になったような本を作ること。
形態やジャンルに捉われるのではなく、内容にどこまで本が寄り添えるかを考え、
絵本やアートブック、句集の特装本や1点物の箱などを、手と少しの機械と道具で制作してきました。
そんなある日、「紙に物語が宿ると本になる」という言葉が不意に頭の中に浮かんできました。
自身の作品を振り返ってみると、そのいずれもが、いかにして「触れることのできない物語」を「質感そのものである紙」に宿らせるかの挑戦であったようです。そうして生まれた本は、時として一般的な本の形とは異なることもありましたが、その道にこそ、まだ誰も知らない、見たことのない本の可能性があると今は信じています。
本展では、そんな思いを抱きながら大学在学中から現在に至るまでに制作した十数種の本たちに併せて、日常勤務する製本会社の社員として量産に関わらせていただいた本たちを展示致します。
個人としての自分、社員としての自分は別々ではなく、表裏一体となって自分の本作りを支えています。
それらを通し、小さくとも今確かに存る、紙を通じて物語に触れてきた私の「本を作る営み」をご覧いただければ幸いです。
- 会期
- 2018.11.20 Tue - 2018.11.25 Sun
- 場所
- Creative Lounge MOV aiiima 1
- 時間
- 11:00 - 20:00 *最終日は18:00まで
- 主催
- 新島龍彦
- 共催
- 有限会社篠原紙工
新島龍彦
2009年多摩美術大学卒業後、竹尾見本帳本店にアルバイトとして勤務。 その後有限会社篠原紙工に勤めながら、造本家としての活動を続けている。 形態としての本に捉われるのではなく、本というメディアの側からコンテンツに踏み込んで寄り添う造本設計を行うことを通し、まだ誰も見たことのない本の表現領域を模索している。代表作である『MOTION SILHOUETTE』 は2015年にドイツで開催された『世界で最も美しい本コンクール』にて銅賞を受賞している。