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行ってきました プロレス観戦!!
見ると元気をもらえる『ガンバレ☆プロレス』代表 三島通義さんにインタビュー! MOVしごとば探訪 #007
メンバーさんの職場にお邪魔するMOVしごとば探訪。今回はプロレス団体『ガンバレ☆プロレス』の代表を務める三島通義(みしま みちよし)さんのしごとばで、初めてのプロレス観戦!"見ると元気をもらえる"と噂される『ガンバレ☆プロレス』に参戦してきました。
2024年9月23日、場所は横浜ラジアントホール。前から2列目、しかも真正面という迫力満点なシートに座ると、見上げるほど高いリングが目の前に!三島さんのご挨拶のあと、おなじみのリングコールが響き渡り、湧き上がる歓声!ドキドキの幕開けです。
プロレスは怖...くなかった!
実は小さい頃にテレビ、反則技や流血を見て(NETFLIXの極悪女王が話題ですね、あんな感じの)ちょっと怖いイメージがあったプロレス。でも『ガンバレ☆プロレス』はぜんぜん違いました!自分より大きな相手を投げ飛ばしたり、特撮かなと思うような高さから飛び技をしたかと思えば、打撃の撃ち合いを耐え抜いたり、隙をついて絞め技をかけ、場外乱闘で観客を盛り上げたり。音も空気も歓声もテレビで見るのとは大違い。夢中になりすぎて、写真を撮り忘れるほど!
ということで、三島さんにご提供いただいた写真をどうぞ!(明らかに画質が悪いものは筆者撮影)
戦いはあるけど争いはない
なんともいえない高揚感に包まれた私たち。興奮を抑えきれず、そのまま近隣の中華料理屋へ(横浜だから)。口々に感想をいいあっても気持ちは昂るばかり...!これはもう三島さんに聞きたいことを伺おう、ということでさっそくインタビューさせていただきました。技をかける方も受ける方も、息ぴったりなように見えたんですが... なにか決まりがあるんですか?
よくプロレスって台本があるんじゃないかっていわれますよね。でもあの試合、台本があったとして覚えられます?ムリですよね。
プロレスは鍛えた体に鍛錬した技を打ち込むっていうのが基本で、そこが魅力なんです。選手たちは長年の経験と技術を駆使して、その場その場で最高の試合を作り上げているんですね。相手の技量に合わせてバックドロップの角度をすべて変えてるというベテラン選手もいます。
かっこいい!プロレス技は決まった型をどれだけ修得するか、なんですか?
決まってないですね。だからみんな道場へ行くと毎日のように、寝る前にこういう技思いついたから相手してとか、Youtubeで昔のプロレスを見てたらいま誰も使ってない技を見つけたとか、これは自分の筋力じゃ持ち上がらないかなとかいって、試してますよ。
ほんとにみんなで作り上げているんですね。
以前、ある方が「『ガンバレ☆プロレス』には戦いはあるけど争いがないよね」っていってくださったんです。すごく素敵な嬉しい言葉でした。先輩は後輩のことをすごくかわいがってるし、後輩は先輩のことをとても信頼してる。普段は仲良く信頼して協力していて、いざリングで向かい合ったらバチバチやるというのが『ガンバレ☆プロレス』です。
なんだか見ていて温かかったんですよね、家族みたいで。
確かに、お客さんも含めて家族みたいな雰囲気ですね。
NOといわないリーダーシップ
対戦カードは三島さんが決めているんですか?
何人かの主力選手に任せています。こうしたら面白いんじゃないか、とかみんなで意見を出しあってやっていますね。
会場のマイクパフォーマンスで「次は〇〇と試合させてください!」という直談判もありましたよね。
正直、ああやってアピールされるのは苦手なんですが...苦笑。選手たちがやりたいということは、基本NOとはいいません。極力できるように調整してます。私もアイデアを出したりしますが、選手たちの方がずっと面白いことを企画できるので。笑。
入口でチケットもぎりをされていたのは、こだわりがあるんですか?
そこが一番、お客さんとコミュニケーションがとれるので、相談役の頃からそれだけはぜったいやらせてくれと頼んで続けてます。お客さんの顔も見られるし、「つまらなかった!」みたいな選手にはいえないけど、誰かが聞かないといけないこともいってもらえる。もちろん「ありがとう」といってくださることもあります。
プロレス・ダイバーシティ・ジャパン!
三島さんは小さい頃からプロレス好きだったそうですね。昔と現在で変わったことってありますか?
まず団体の数がすごく増えました。昔は全日本プロレス、新日本プロレス、国際プロレス、全日本女子プロレスの4つしかなかったんですが、いまはご当地団体とかもあって全国に50団体くらいあります。
あとは選手の体格も変わりましたね。昔はどんな小さい選手でも180cmぐらいあったし、ほとんどの選手が100キロ超えてましたけど、いまは60、70キロの選手も多い。これはメキシコのルチャリブレっていうスタイルがルーツです。
プロレスは世界各地で草の根的に育ってきた文化なんで、アメリカやヨーロッパにもそれぞれスタイルがあります。それがバンバン融合していて、日本はそれらのスタイルがほぼ全部あるわけです。最近では笑いを取るようなプロレスもかなり増えましたね。だから、プロレスを好きになったお客さんが、好きな団体を選ぶ時代になっているのは大きく違うと思います。
海外から観戦にくる方も多いそうですね。
特に12月中旬から年明けにかけて、大会が立て続けに開催されるんですけど、海外からのプロレスファンが、年末年始の休暇で日本に来て、ただひたすら大小様々な団体のプロレスを見て回って、1月の4日に東京ドームで新日本プロレスを見て帰るっていう。首都圏のプロレス会場だと観客の2割ぐらいが外国人だったりします。女子プロレスのマニアも多いですよ。
日本の女子プロレスはなぜ人気なんですか?
女子プロレスラーだけの団体や大会があるのは、世界でも日本だけなんです。もちろん技術的にも、試合の迫力も、世界トップクラスだと評価されています。それが国際的な人気の理由の一つだと思いますね。
見ると元気をもらえる『ガンバレ☆プロレス』
では最後に、『ガンバレ☆プロレス』が大切にしていることを教えてください。
うちは意図的に笑わせるのではなく、やっぱり鍛えて研さん積んだ体力と技術を見せられたらと思っています。運営側がいうのも大変失礼なんですけど、一度見ていただいたら本当に元気になれると思うんですよ。会場出たときになんか満足感ってなかったですか?
めちゃくちゃありました!ずっと興奮してましたもん。
ありがとうございます。『ガンバレ☆プロレス』はいってしまえばほとんどの選手が他の団体で弾かれた、いわば落ちこぼれの集まりなんです。その落ちこぼれの逆襲といいますか。気持ちとやる気と仲間がいれば、団体としてまだまだ浮上できるんだぞっていうところを観ていただきたいです。それが11年前に団体を立ち上げたときからのコンセプト。みんな共感して集まってきてるんです。
社会貢献なんて偉そうなことはいえないですけど、応援しに来てくださった方が楽しいとか、ポジティブな気持ちで会場を後にしていただけたら幸せだなと思っています。
来場者数は右肩上がりという『ガンバレ☆プロレス』。おじゃました日も満席でした。さあさあ気になってきたあなた!次回大会の情報はこちらからどうぞ。