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『神戸派計画』のマッド・ステーショナリストに20の質問

プロフィール.jpg

仕事で関わったモノを、とんでもなく好きになってしまった。そんな経験はありませんか?

いま、数多の文房具好きに注目されているステーショナリー・ブランド『神戸派計画』。その営業頭である多田 智(ただ・さとし)さんは、好きを極めて商品作りにまで携わり、さらには、神戸ブランド拡張のため、単身、東京へと乗り込んできた、マッドなステーショナリスト。

三度の飯より文房具が好き(かもしれない、よくお昼を食べ忘れてるから)な多田さんを見ていると、使い手の所作にまでこだわって作っている、という美しい『神戸派計画』の商品の源が見えてくるようです。今回は、その文房具愛を余すことなく語っていただこう!と、20の質問をぶつけました。



マッドなステーショナリストは
本当にマッド?


"マッドな"ステーショナリストとして名高い多田さん!初めからマッドな質問でいきます!
1・文房具が好きすぎて、朝起きたら文房具になってた!なんの?

うそぉ・・・。(絶句)

いや、ノートやなあ。一番初めに思いついた。普通の、普通のノート。たぶん自分が使ってたやつ。

1・多田さんノート.jpg

(instagram Satoshi Tada@tada_satoshiより)


なるほど。(真面目だ・・・)



2・自分の中でいちばん文房具っぽいパーツはどこ?



使うっていう意味で、道具に近いから。

2・手.jpg

多田さんの手


わかります。(真面目だ・・・)



3・文房具として持ち歩きたい好きな芸能人は?

藤原紀香さん

きれいし、美人やからね。

3・のりか.png

(藤原紀香公式ブログより)


お好きなんですね、紀香さん。(真面目だ・・・)



4・上質な紙と美女の髪。なでるならどっち?

上質な紙

回答が潔いですね。(お?マッドか?)



5・製本の甘いノートと、縫製の甘いジャケット、許せないのはどっち?

縫製の甘いジャケット

着てて気持ち悪いのはちょっとな・・・。

5・ジャケット.jpg

(instagram Satoshi Tada@tada_satoshiより)


ですよね。(いや、マトモだ・・・・!)



6・永遠にインクがなくならないペンと、永遠になくならない瓶ビール、どっちがほしい?

そりゃ、瓶ビールでしょ

MOVスタッフも大好きです!(どうしよう・・・)



7・人生で一番昂った瞬間を文房具に例えると?

自分に合った、新しい万年筆

一番最近やと、子どもが生まれた時やけど。あたらしい、自分にあったモノが見つかると、めっちゃ嬉しいやん。
・・・・そういう感じであってる?

大丈夫ですよ。
(すごく真面目な人だ!!!!!)



もしかしてマッドじゃない!?
真面目な質問にシフト・チェンジ


すこし、質問を変えますね。(ドキドキ)

8・そもそも文房具にはまったきっかけは?

文房具かぁ・・・。万年筆にハマったきっかけについて話してもええかな?

神戸で印刷の営業をしてたときに、お客さんが万年筆の専門店で、魅力を熱く語ってくれてん。それで、そのとき買った万年筆が、すごいよかってん。

8・セーラー.jpg

▲多田さんが最初に手にしたセーラー万年筆・プロフィット21【ブラック】(セーラーショップサイトより)


初めて、"このペン(万年筆)を使いたいからなんか書こう、なんか考えよう"って思ったんよね。しかも使ってると、その当時25・6歳やったから、「多田くん、若いのに、筆記具好きなん?」「書く道具にもこだわってんねんや?」「多田、お前、結構考えてんな」って。

営業ツールとして出会ったのがはじまりとは。その万年筆が、文房具をより意識するきっかけになった、と。



9・文房具のために毎日欠かさずしていることは?

毎週末、万年筆のメンテナンスをやる

毎週末インクは補充するようにして、補充したあとに書き味を確認して。土日絶対やるようにしてるかな。

9・毎週末週間.jpg

(instagram Satoshi Tada@tada_satoshiより)


10・一ヶ月の文具代はいくら?

いつも持ってるペンケースの中、足したら家1軒買えるくらいかな 笑

毎月決まって買ってる額とかは特になくて。良いペンがあれば買ってしまう。て感じかな。

なんだか、金銭感覚が万年筆基準になってきました・・・!



多田さんは、『神戸派計画』の商品企画もされてますよね。
11・新商品のアイデアが浮かぶのはどんなとき?

お客さんの意見と自分の違和感が組み合わさった時

僕は、なにもないところから生み出すのはとても苦手な人間で。お客さんの何気ない一言であったり、展示会での商品の手に取り方とかを見て、頭の中に貯めとく。もう一方で、自分が使ってて、違和感があるものを覚えとくようにしてる。貯まったものが組み合わさって、おぼろげに商品が見えるまではずっと待ってる

12・これまでに見たことない文具を発明するとしたらどんなの?

文具だから文具っていうを超えたいかな

手に持ったときにかっこいいペン。当たり前やんそんなん。使いやすいペン。当たり前やん。もっと文具の垣根を越えて、例えばファッションアイテムとしても実用性があるとか、ええよね。あとは、音楽とか照明、形のないものと組み合わせたアイテムが、今後面白いやろうなって思う。

すげえアイディアは公開されたら困るし、詳しくは言われへんけど・・・

神戸派計画が今後展開する新商品でお目にかかれますように!



13・人に自慢できる文房具トリビアは?

1mmから8mmまで方眼サイズを変えて作ったノートを開発したブランドがある

4mm方眼とかあるやろ?
1mmから、5mm、6mm、8mm方眼もあるノートを作った文具ブランドがあるんですよ。『神戸派計画』の<recto(レクト)>っていう。

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▲神戸派計画の選べる方眼ノートシリーズ〈recto|レクト〉(神戸派計画公式ホームページ)


まさかの宣伝!!笑
とはいえ、これだけ方眼の種類を揃えたノートシリーズはなかなかないのだそう。ノートの使い方も文字の大きさも人それぞれ。自分にあった方眼サイズもひとそれぞれ。選べるって素敵だなと思います。



ステーショナリスト愛用の文房具


知識もさることながら、たくさんの文房具(主に万年筆)をお持ちの多田さんですが、
14・これなら目に入れても痛くない!愛しい万年筆3選

パーカーソネット・シズレ・スターリングシルバー115周年モデル
これ1本と言ってもいいぐらいかも。ものすごい気に入ってる。ペン先が細いやつやから、しっかり考えたことメモしたり、忘れたあかん言われたことメモしたりはこれ。

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▲パーカー誕生115周年を記念して作られた限定モデル。世界に1500本しかない。(instagram Satoshi Tada@tada_satoshiより)


それから、レコルトの伊勢丹限定の万年筆
極太のペン先を使ってて、書き味がすごいいいのよね。ふわーと書ける。気持ちよすぎて、線引くだけで満足してしまう。

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▲力を入れなくても気持ちよく書けるレコルトの万年筆(instagram Satoshi Tada@tada_satoshiより)


3つ目が、最近試してるTWSBI(ツイスビー)の万年筆
台湾のメーカーやねん。ボディの色もいいし、ペン先もいいし。全部分解できるから、きれいに洗えて、インクの色を変えるときにほかの色を入れても混ざらへんねん。

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▲普段使いしやすいバランスの良さ。TWSBI(ツイスビー)の万年筆(instagram Satoshi Tada@tada_satoshiより)


え、試しても良いんですか!?(書き書き)うわっ、うわっ、うわー!ぜんぶ違うけどぜんぶ楽しい!!
気負わず、気に入ったデザインで、道具として手に馴染むものを選べばいい、という多田さんの言葉が、ストンと腑に落ちる感覚。



15・娘がハタチに!そのときプレゼントしたい文房具は?

やっぱり万年筆かなあ

万年筆の本体だけ渡して、インクは一緒に選ぶな。まあ、本音は文具より時計とかのほうが贈りたいけど・・・。

さきほどもお話にでてきた娘さん。20歳になるのが楽しみですね。



16・自社製品のなかで、いちばん愛しているのはどれ?

recto styleのno.3

理由?かっこいいから。かなりページ数が多いから、何ヶ月も使えるわけやけど、ぜんぜん壊れへん。丈夫で、開きが良い。そんでかっこいい

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▲3mm方眼と0.3mm万年筆(instagram Satoshi Tada@tada_satoshiより)


17・いちばんグッとくる、ノートの行幅or方眼は?

方眼やと4mm

万年筆で書いた時、僕が書く字の大きさに一番合ってる。いつも使うペン先が中字ぐらい、ちょっと太めやから、書いたときに文字が大きくなりがちなの。それがハマる、一番ちょうどいいのが4mmやねん。

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▲一番お気に入りの万年筆とrecto styleのno.4(4mm方眼)(instagram Satoshi Tada@tada_satoshiより)


18・「これ考えた人天才やな」と思った文房具は?

神戸派計画のSUITO(スイト)クリーニングぺーパーやと思うわ。自画自賛やけど。笑

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▲万年筆がピカピカになる「SUITOクリーニングペーパー」(神戸派計画公式サイト)


もっと大きなくくりで言うなら、シャーペンと紙かな。
シャーペンは学生時代にあんなに快適に勉強できんかったし、紙はいろんな情報伝達とか記録が残らへんかったわけやし。超重要なものやったなって思う。

2015年に日本文具大賞も受賞した商品ですよね!以前『SUITO』お試しさせていただきました。ほんとに万年筆が簡単にピカピカになるのでびっくりしました!



さて、次の質問は忌憚のないご意見をいただきたいんですが、
19・キャンパスノート(KOKUYO製品)変えるならばどこ?

キャンパスノート、無敵やと思うけどな

ホンマにさ、キャンパスノートの完成度ってめちゃめちゃ高いと思ってるのよ。あの値段で、あのクオリティで、あれだけどこでも買える流通網も持ってて。完成されてんなあって気がしてる。

19・キャンパスノート.png

(KOKUYO公式サイトより)


文章だと伝わりづらいですが、本気で褒めてもらってます。(目がマジでした)



ありがとうございます。では、これが最後の質問です。
20・多田さんにとって文房具とは?

僕の人生においてかけがえのない、道具であり、相棒であり、親友であり、恋人であり・・・・
人生のターニングポイントになったもの

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(instagram Satoshi Tada@tada_satoshiより)


万年筆と出逢ってなかったら、東京で今の仕事してなかったと思う」とおっしゃる多田さん。

マッドなステーショナリストというよりは、ものすごくマッチョな営業マン!!とてもピュアな、万年筆&『神戸派計画』ラバーであることがひしひし伝わってきました。今回の、愛と熱意のこもった答えを聞いて(読んで)いるうちに、文房具についてマッチョな営業されたい!または、万年筆と『神戸派計画』の商品を使いたくなってきた!という方、今がチャンスです。

ショーケース・aiiima2では、『神戸派計画』の展示会神戸派計画 new year exhibitionが開催中。1月17日(水)までなので、気になる方はお早めに!
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