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2018.06.05
世界初!機能性アロマオイル AROMA HOLICが生まれたワケ
アロマオイル、と聞いて思い浮かぶのは、まず香りだろう。それがもたらす効能などについては、たくさんの情報を見つけられるが、今回紹介したいのは、機能性を備えたアロマオイルだ。アロマオイルに機能性というのはあまり馴染みのない表現ではないだろうか。
AROMA HOLICは、特殊な技術でつくられた世界初の高機能なアロマオイル。香りによる効能はもちろん、消臭・抗菌、さらには抗カビ・抗ウィルスまで叶えてくれる。しかも原料の99.5%が天然成分。だから、赤ちゃんや動物にも優しい。
アロマオイルにそこまでこだわったのはなぜか。生産者である株式会社アミザージ代表の佐々木耕治(ささきこうじ)さんに、商品について、それからAROMA HOLICに込められた思いについて伺いました。
1974年 愛知県生まれ
人材派遣会社にてコーディネーターとして社会人をスタートするも、モノを売りたい!という熱意に突き動かされ、香水・化粧品の輸入会社に転職。美容業界、化粧品についての知識を得る。海外ブランド全盛期だったが、国産のプチプラ・コスメに市場の需要が移行し始めたタイミングで脱サラし、上京。化粧品メーカー5社とのフリーランス契約で営業代行に従事したのち起業。上場企業の化粧品開発チームのコンサル、ドバイでの駐在経験などを経て、2009年に株式会社アミザージを設立。
現在は、アロマオイルを製造の軸に、ファブリックミストや虫除けスプレーの開発なども行なっている。
流通業から製造者へ
目指していたオリジナル商品はある出会いがきっかけに
- ――
- アロマの前に、会社名のアミザージって、珍しい響きですよね。
- 佐々木さん(以下、佐々木):
- ポルトガル語で「友愛・人の繋がり」という意味です。実は、上京して最初の会社を一緒に立ち上げたパートナーに騙されてしまって(!)。再度、自分で立ち上げるときに、自分は人を大事にしようと思ってつけた名前です。
- ――
- 素敵な名前ですが、深いいきさつがあったんですね。上京ということですが、ご出身は?
- 佐々木:
- 愛知県の豊橋市です。タイではありません。笑。
- ――
- 笑笑。よく言われます?
- 佐々木:
- 昔、バリ人に「日本人じゃないよね?」って信用されなかったけど、試しにタイとのハーフだと言ったら首が取れそうなほど頷いとった...。
- ――
- うんうん。確かに少々濃いめのお顔立ちですもんね。笑。よく焼けてるし。
- 佐々木:
- 30代半ばからサーフィンをしてます。中年から始めたので、変に格好つける事もなく。笑。ライフスタイルの一部っていう感じでハマりました。
- ――
- キャリアを拝見すると、化粧品業界が長かったようですが、どうしてアロマオイルを扱おうと思ったんですか?
- 佐々木:
- アミザージも立ち上げ当初は、化粧品の問屋業でした。でも震災の影響があったり、不況の影響があったりで、美容業界全体が、小さな問屋を必要としない時代になってきて。そこで一旦休業したんです。ちょっと生き抜けないかなぁと思って。ちょうどそのときに、IT系の上場企業から、自社で化粧品をつくりたいからコンサルしてくれないかって声を掛けてもらって。
輸入業や問屋業をやっていると、やっぱり自分で商品をつくりたいっていう思いがあるんですよね。でもそういうのって、10商品つくって1つか2つが売れたらいい方、っていう世界。だから躊躇してたんです。そこに、商品開発のコンサルの話をいただいて。実際にモノづくりの現場に触れることができたんですけど...。 - ――
- 思っていたのと違っていた?
- 佐々木:
- 分かったことは、化粧品って、使用できる成分が法律で決まってるってこと。国が制限を設けてるんですね。なので、同じような商品が市場に出回ります。化粧品工場は、他社商品の成分表示を見ただけで、使用感までそっくり似せてつくことができるんですよ。こうなると、広告料などに大きな予算をかけられる大手が必ず勝つ。それはなんか疑問だなぁと思っていたときに、ある工場の社長さんとの出会いがあって。
メイド・イン・ジャパン 機能性アロマの誕生
- ――
- ほうほう、どんな出会いだったんですか?
- 佐々木:
- 大まかな事しか言えませんが、とにかく技術で勝負している工場なんです。他社が真似できる製造をしても面白くない。だからといって、自社の特殊な技術を特許で守るだけでもない。「真似できるものなら真似てみろ!」で勝負してるんですよ。それまでの経験上、化粧品などの商品や工場ではあり得なかったので、社長さんのお話の全てが新鮮で。いろいろ話しているうちに親交が深まったんです。
自分で商品をつくるなら、技術で勝負ができる、"雑貨"として売り出せるものがいいよって。"雑貨"であれば、使用する成分に制限が少ないんですね。で、"雑貨"をやるなら力を貸すからと言ってくださって。 - ――
- そこで生まれたのが、機能性を備えたアロマオイル?
- 佐々木:
- そうです。アロマオイルなら"雑貨"にカテゴライズされます。そこに、香りだけではない、何か、特性や利便性を持たせたかった。それで、ニームオイルという植物から抽出する成分の配合のみで、抗菌・消臭から、抗カビと抗ウィルスまでできる機能をつけました。これは、自社調べではなく「第三者機関」でしっかりと検証データを取得しています。これを、化学物質を使用せずに可能にしているのが、提携している工場の技術です。大手企業だからといって簡単に真似はできません。世界初!と自負しています。
自然を身近に感じて欲しい 他にはない安心・安全
- ――
- 天然成分にこだわったのは?
- 佐々木:
- もともと、香りに興味があったので、海外の香水や化粧品を輸入する会社に勤めていましたし、洗濯洗剤や柔軟剤、ボディフレグランスなども好きだったんですけど。それらに使用されている人工香料に触れたときに、頭痛や吐き気を感じたりして。人工香料に関して疑問を持ち始めていたんです。
そんなこともあり、成分には徹底的にこだわったモノづくりをしようと。例えば、思いだしてみてほしいんですけど、水と油って分離しますよね?アロマオイル、すなわち精油ももちろんそうです。
今、弊社には「アロマオイル」「ファブリックミスト」「アウトドアスプレー(虫よけ)」の3種類の商品がありますが、「アロマオイル」「ファブリックミスト」は特に、水に溶かして水溶性にすることが必須です。そしてその為には、乳化剤が必要になります。
- 佐々木:
- 通常では、良くても植物系の界面活性剤を使用しますが、これは、人が吸い込む事まで前提としているとは言いにくい。弊社ではそこまで考慮して、食パンなどに使われている、食品用の乳化剤(食品添加物)を使用しているんです。食品用乳化剤は高額ですし、わざわざ使用するメーカーは他にいません。
しかも使用しているのはわずか0.5%。残りの99.5%は天然成分です。これを分子レベルで配合できるのが、工場の特殊技術なんです。
- ――
- そこまでこだわっているのに、手に届きやすい価格ですよね。心がけている戦略は?
- 佐々木:
- 化粧品メインの店舗ではなく、今は、ギフト・バラエティショップ、雑貨屋などの展開を主にしています。ギフトは人を思いやるプレゼントです。そんなプレゼントとしてAROMA HOLICが選ばれると、とても嬉しい。実際に、出産祝いやバレンタイン、ホワイトデーに選ばれているよっていう声を店舗の方からいただいたり。なので、価格はできるだけ抑えています。
- ――
- 業界ならではの苦労とかありますか?
- 佐々木:
- 容器などの部材調達に関してですね。容器などは化粧品などでも使用しているものなので、工場の製造が追いつかなくて、待ち状態になったり。調整には禿げるほど気を使います。笑。
国内から海外へ 日本の技術の窓口になるために
- ――
- 今後やっていく、もしくは、やってみたいこと、ありますか?
- 佐々木:
- AROMA HOLICはリピート率が非常に高いので、詰替え用の商品を考えています。それとは別にブランディングも進めており、ヨガの先生とPRしたり、著名ブランドさんのOEMとしてコラボ商品の企画もあります。いずれも、品質を認めていただいてのオファーなので、本当に嬉しいです。AROMA HOLICだからつくれた、という化粧品も開発してみたいですね。
あとは、海外の展示会にも出展したい。AROMA HOLICは他社が真似できないオンリーワンの商品です。時間が掛かっても実現したい。日本の技術でつくられた商品を、海外に認めてもらうという夢があるんです。 - ――
- 海外といえば、ドバイでの駐在経験もお持ちですよね。
- 佐々木:
- 化粧品開発のコンサルを終えて、ある企業のコンサルをさせていただく際に駐在させていただきました。海外の商品を輸入販売する会社にいましたが、日本の商品を海外に輸出したいという思いは、その頃からあって。東南アジアに進出している日本企業は多いので、今後のマーケティングを考えて中東を選んだんです。個人的には、あまり知られていない文化に触れたいという思いもありました。
1年駐在して、戻ってきたんですけど、今の工場の社長さん、帰国を待っててくださったんですよ。「帰ってきたなら、一緒にやろう」って。 - ――
- 1年越しで!信頼関係があってこそですね。
- 佐々木:
- 海外進出したい理由は、実はそこにもあって。お世話になってる工場の技術は、やはり素晴らしくて、実は、ドバイやアジア、ヨーロッパの大手からも、農業資材、業務提供の声がかかっているんですけど、国内のニーズだけでも高くて。『海外事業部をつくるまで、手が回らない』て理由だけで着手していないんです。
だからいずれは、AROMA HOLICを海外でブランディングすることで、商品を生み出しているこの優れた技術を海外にアピールしたい。アミザージが業務用の窓口になることができたら、工場へ恩返しできるかなーと思っているんです。
上京したての頃は、本当にお金がなくて、電気、ガス、水道まで止められたという佐々木さん。携帯電話と着替え、ベッドだけで1年半。ポケットにある250円だけで1週間を過ごしたこともあったとか。
苦しいとき、お金のないときに離れていった人もいるなかで、今でもつきあいのある友人や取引先、なにより工場の社長さんたちに出会えた事は、本当に財産だとおっしゃっていました。一過性ではない、誠実なモノづくりへの姿勢に、関わる人たちへの思いを見た気がしました。
ちなみにこちらの佐々木さん、ドバイ駐在時のお話も、ものすごく面白いんです。次回はぜひ、モハメッド佐々木のドバイの駐在記を披露していただきましょう!
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