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2018.05.19
キャンプ・メディアに挑むニュージェネレーション『CALY MAGAZINE』にInterview!
「キャンプをはじめたきっかけは、女の子をスマートに1泊旅行に誘いたかったから。」
ふわふわの髪にすらりとした体躯で飄々と話す、上野友暉(うえのゆうき)さんは、年間キャンプ30泊をこなす、26歳のグラフィックデザイナー。ルマンド(ブルボンさんの銘菓)をこよなく愛する、やや天然の青年だ。
隣には、自らを「歩くポジティブ」と称する自然大好きなWEBデザイナーのRyu(りゅう)さん。彼もまた均整のとれた体格の、いわゆる今時のイケメンで、「ここで一句!」の無茶振りに対応できる、瞬発力とノリの良さを兼ねそろえている。
学生時代からの友人である二人が、ふとしたきっかけでキャンプに大ハマり。自分たちのスキルを活かして、キャンパーのためのWEBメディア CALY MAGAZINE(キャリーマガジン) をたちあげた。どうやらこれが、すごくいい、らしい。
キャンプメディアといえば、おしゃれなギアやファッションが並ぶカタログサイトや、他媒体からの情報を収集したまとめサイト、はたまた、キャンプ愛好家によるお役立ちブログといったもの。情報はたくさんあるけど、探しにくかったり、装備が完璧すぎて、逆にキャンプへのハードルが上がってしまったり、なんてことも少なくないのでは?
CALY MAGAZINはそういったキャンプメディアとはちょっと違うというのだ。いったい、どこらへんが他のメディアと違うのか。主宰のお二人に直接語っていただきましょう。まずは自己紹介からどうぞ。
友達からプロキャンパーと崇められ悪い気はしない、どうも上野です。キャンプのモットーは、①「自然に優しく」②「みんなが楽しく」③「おしゃれであること」(笑) 最近のイチオシワードは「アオハル」。昼から大自然でビールを飲んでる時が至福の喜び。よろしくどうぞ!
最近、超絶雨男なのを自覚。申し訳ないので、キャンプ当日を楽しみにしないことにしたという上野さん。「わくわくしちゃうと降る気がするから」とは、なんとも殊勝なコメント。いっぽう、Ryuさん、
ギアは1個も持ってないけどキャンプ大好き、CALYのエンタメ要員「Ryu」。キャンプ場で夜な夜なお酒を飲みながら普段できない深い話をすることが至福の喜び。board gameやカードゲーム・マジック好きで毎回違うゲームを持参してキャンプを楽しんでいる。見かけによらずタロット占いができる。最近メンバーのgiuly(上野)と好きなガムの話で意見が割れてモヤモヤしている。
「なんだかんだ、やっぱ楽しいんだなっていうのが伝わったらいいよね、絶対的に。」というRyuさん。CALY MAGAZINEをはじめたのは、自分たちと同世代たちの友人たちに、「キャンプってこんなに楽しいよ!」というリアルな空気感を伝えることが目的だったそう。だからか、サイトを見ていても、友達の話を聞いているような親近感がある。そもそも二人はどうしてそこまでキャンプにハマったのか。そこからスタートです。
キャンプにハマったきっかけ
- MOV staff(以下:MOV)
- 二人がキャンプにハマったきっかけは?
- 上野さん(以下:上野)
- 僕は、キャンプは別にもともと興味なかったんですけど、女の子とデートしてて、「ホテル行こ」ていうと、あー1泊ホテルね、みたいな感じでちょっと嫌な顔されるじゃないですか。でも例えば「俺とキャンプ行こうよ」ってラフな感じでいえば、スマートに1泊旅行ができるなっていう。笑。
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- なるほど。
- Ryuさん(以下:Ryu)
- 根本はね。はじめたきっかけだよね、それ。ハマった理由とかじゃないよね。笑。
- Ryu
- 僕は、もともと、河西っていう苗字だからってこともあるんですけど。
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- ?? はい?
- Ryu
- そもそも(出身が)沖縄だったんで、海がすごい近くにある環境で、海がめっちゃ好きだったんですけど。こっち(東京)にきたら海が汚くて、あんまり行こうよってならなかった。でもふと出かけたときに見た河が、すごい綺麗で。河はいいなって思ってた矢先に、たまたま上野が「キャンプしようぜ」って。話に乗って行ってみたらすごいよくて好きになりました。
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- キャンプを始めて、変わったなって思うところは?
- Ryu
- 休日の使い方が変わりましたね。ただ飲んでるだけよりも楽しいし。なんなら、初めての人とでもいろいろお話できて、キャンプのほうが仲良くなるし。そこが変わったな。だから隙あらば行きたくなる。
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- どんなときに「あー、キャンプ行きたいー」ってなる?
- Ryu
- 日光を浴びてない期間がつづくと、きます。マジで。
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- お日様だいじですよね。
- 上野
- 似てるけど、玄関開けた瞬間めっちゃ天気いいと、あーキャンプ行きてーってなる。あーーー仕事かぁーって思っちゃう。
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- 実際キャンプするようになって、モテた?
- 上野
- 最近モテてます。
- Ryu
- キャンプの効果なの?それは。
- 上野
- ワイルド感がでたから。あと僕、大雑把になりました。ちょー几帳面だったのに。てか、几帳面ですけど、そのなかでも大雑把を学びました。
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- いい意味で?
- 上野
- いい意味で。心が広くなった。
- Ryu
- 確かに。でも、モテるではないけど、みんなに「行きたい!」みたいなことはいわれるね。
- 上野
- なんならあっちから1泊ね。
- Ryu
- お?お?つって。
- 上野
- いいんすか?つって。
- Ryu
- キャンプなの?それとも俺なの?ちゃんといって。
- 上野
- キャンプ。
- Ryu
- だよね。
- MOV
- ロマンチックなエピソードとかあるんですか?
- Ryu
- ロマンチかぁ・・・
- 上野
- いや、ないすね、キャンプは。ぜんぜん、そういう下心とか一切ないんで。
- MOV
- え、入りは下心だったのに?笑。
- Ryu
- 入りはそうだが叶ってないってこと。笑。
- 上野
- ぜんぜん叶ってない。笑。マジ健全キャンパーです。スーパー健全キャンパー。
- Ryu
- 逆にほんとにそれ抜きで楽しむよね。なんだろうね、あれ。別にそれじゃないみたいになるよね。キャンプだと。
テンポよく横道にそれていくお二人。長いインタビューになりそうな予感・・・。ではさっそく、サイトを見ていきましょうか。
メディアをはじめたきっかけ
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- そもそも、どうしてメディアをやろうと思ったの?
- 上野
- 自分のまわりの友達に「キャンプ行こう」ていっても、ハードルが高いみたいで、キャンプって。インスタとかで見てもらっても「おしゃれなのはわかるけど・・・」みたいな。そういう友達に、実際何をして、こんな感じで楽しんでるよ、みたいなのを説明するツールがほしかったっていうのがまず最初かな。
こだわりのレイアウトでギアを紹介【web magazine】
グラフィックデザイナーである上野さん。主にギアについてはWEBマガジンという形態で紹介している。たくさんあるギアのなかから、どういうものを選ぶとどう見えるのか。機能と演出したい雰囲気をトータルで解説しているところがポイント。購入したお店まで紹介している。
- MOV
- サイトの軸をWEBマガジンにしたのはどうして?
- 上野
- おしゃれなサイトがないんだよなって思ったから。何かみんなちょっと、素朴というか、物がいっぱいある実家みたいなブログで。
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- バナーがたくさんあって。
- Ryu
- 理には叶ってるんだけどね、(アフィリエイト)本来の目的の。
- 上野
- デザイナーズマンション的なサイトを作りたかった。それこそ、実家らしくない。
- MOV
- 最近買ったギアはありますか?
- 上野
- ランタンですね。
- Ryu
- ちょうど壊れたんだよね。
- 上野
- あとポールを1本新調しました。タープに追加でさすやつ。長さ調節できる、いいやつ買いました。
- MOV
- タープの張り方にこだわってるんですもんね。
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- 今後の特集で取り上げてみたいことある?
- 上野
- キャンパーって、同じテントの人、同じ車の人、同じ趣味の人、とかで集まってキャンプするコミュニティがあるんですけど。NORDISKのテントだとシロクマ会とか。
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- 自分でも会を開いてみたい?
- 上野
- 開くというより、このシロクマ会を取材してwebマガジンにあげる、ていうのやりたいんですよ。誰でも気軽に入れるようにじゃないけど。入りにくいと思うし、なんなら僕もちょっと入りたいし。
- MOV
- 確かに、知らないと入りづらいかもですね。
- MOV
- ほかに、ここが他と違う!ていうこだわりはあるんですか?
- 上野
- よくあるブログだと、同じ項目に「今日は肉料理をつくりました」とか「こういうテント紹介します」とか、思い立った順に投稿されてるじゃないですか。1回のブログでも「今日の料理は」とか「キャンプ場は」とか。
そうじゃなくて、コンテンツを、キャンプ場と、ご飯と、体験レポートと、写真と、それからマガジンていう部分と、完全にわけて、見やすく探しやすくしてます。情報収集のツールとして大事かなって。
記事ページに添えられるキャプションも全て自分たちでライティングしているというCALY MAGAZINE。見やすく探しやすい設計の他に、眺めるだけでも楽しめる工夫も。
写真は心の目で撮ってます【photo】
- MOV
- 写真がどれもすごくいいですよね。普段、何で撮ってるんですか?
- 上野
- やっぱ、心の目で撮ってます。
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- ・・・・・
- Ryu
- 自然と調和していることにより目が澄んだ感じになって・・・
- 上野
- すごい、いいシャッターが切れるんです。
- MOV
- いやもう、ほんと、(インタビュー)長くなるんで・・・
- 上野
- 笑。最近、自分では一眼レフ使わなくなったなー。
- Ryu
- 写真撮ってくれる人が欲しいよね。
- 上野
- 忘れちゃうんだよね。
- MOV
- 楽しみすぎてね。笑。
- 上野
- カメラマン的な立ち位置の人、同行してほしいね。CALY MAGAZINEの写真は、一緒に行ったカメラマンの友達に撮ってもらってます。やっぱり一眼レフは迫力が全然違って、躍動感があるから。
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- Instagramもね、素敵ですが、なぜハッシュタグに韓国語?
- 上野
- これはねぇ、結構聞かれるんですよね。なんでインスタに韓国語?とか、これなんて読むの?とか。キャンプって意味なんですけど。
- MOV
- うんうん。
- 上野
- いや、普通に韓国人かわいいじゃないですか。
- Ryu
- はははははははは!キモー。
- 上野
- いや、普通に。あわよくば(フォローを)。
- Ryu
- でもフォローあったよね。
- 上野
- そう韓国人フォロワー結構多いんですよ。しかも、ウラアカ(裏のアカウント)とかじゃなくて、ちゃんとキャンプやってる人たちの。
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- いいですね、純粋で。
- Ryu
- 変にドロドロしてないからね。
- 上野
- どストレートに、直球で。
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- 女子にモテたい、と。笑。
- Ryu
- ちからの根源です。
上野さんは"もし大統領だったら?"の質問に「小学校の授業にデザインの時間を作りたい」と回答。「もっとデザインが広まれば、世の中もっと頭が柔らかくなる。デザイン史とかじゃなくて、単純におしゃれとか、色の話とか。楽しいよねっていう。」ふざけているようでも、ビジュアルの完成度は、さすがデザイナー。センスフルな写真が見ていて楽しい。
景色は"だきょっちゃ"いけない【ground】
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- キャンプ場選びのポイントは?
- 上野
- 絶景!
- Ryu
- あと、あれでしょ。オートキャンプ(車を乗り入れできる)がいいんでしょ。
- MOV
- どうして?
- 上野
- いやー、荷物運ぶのだるくて。オートキャンプ確かに大事だね。でもやっぱ絶景1で、オートキャンプ2ぐらい。
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- サイトで紹介しているキャンプ場も?
- 上野
- そう絶景。あと、ぜったい後悔させないキャンプ場。
- Ryu
- いちおう厳選だもんね。
- 上野
- 実際に行ってみて、もう一度行きたくなったキャンプ場だけをあげてます。(後から出てくる)ご飯も、もう一度つくりたくなったご飯をあげてる。
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- サイトでは水回りもしっかりレポートされてますね。炊事場やトイレなどの施設と絶景、どちらを優先する?
- 上野
- 正直トイレとかはね、どうにかなる、俺らはね。人によって違うけど。例えば(山梨の)四尾連湖は、トイレも遠いし不便だったけど、綺麗。全部森に囲まれてて、目の前には湖しかない。キャンプ場って結構人工的につくられてるんですけど、そこは自然しかなくて。
- MOV
- それが最高!優先てことね。
- Ryu
- 景色だきょったら(妥協したら)、キャンプ中ずっとその景色だもんね。
- 上野
- 景色はだきょれないですね。女の子の顔も妥協できないしね。
- MOV
- ビジュアルってこと?笑。
- Ryu
- でも美人は3日で飽きるっていうよ。
- 上野
- いやーでも美人がいいよ。
- Ryu
- 喜怒哀楽は欲しい。
- 上野
- じゃ、自然にも喜怒哀楽欲しい、春夏秋冬。
- Ryu
- 雨とかね。
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- 行ってみたいキャンプ場はある?
- 上野
- 兵庫に、雲海が見えるキャンプ場があるんですよ。そこに行きたいんです。雲の上にキャンプ場があって、朝起きたら、雲海みたいな。
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- いいねぇ、天空のキャンプ場?
- 上野
- そうです。それと、あと、ほったらかしキャンプ場。山梨で有名な温泉が隣接してるんです。標高約700mにあるので、日の出日の入りが見れるのが特徴ですね。かつ、自然の絶景とは違って甲府市内の夜景を楽しめるキャンプ場なんです。
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- じゃあ、これが最後のキャンプ!だとしたら、どこに行く?
- 上野
- ラストキャンプなら俺は(大好きな)本栖湖。
- Ryu
- 俺は、行ったことないとこ行きたいな。
- 上野
- えーーーはずれたら最悪じゃない。
- Ryu
- そしたらもう、俺の引きが弱かったんだなと思う。
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- へーそれは意見がわかれて面白いね。
- 上野
- 俺、無理だ。
- Ryu
- 同じとこだったら、もしかしたら同じように終わっちゃうじゃん。新しいとこ行ったらどうなるかわかんない。逆に最後だし、面白くなかったら面白くなかったで。
- 上野
- そういう考えでいったら、沖縄の無人島とかでやりたいな。
- Ryu
- そう、だから東京の離島でやりたい。淡路島とか、初島とか。
「ありえない場所でキャンプできるとしたら?」の質問には、「六本木ヒルズの屋上でスカイツリーと東京タワーの夜景を眺めたい」というあくまで絶景ハンターな上野さんに対し、「甲子園球場で高校野球を眺めながらしたい」というエンタメ重視なRyuさん。二人の個性は次の項目でも見てとれます。
料理は基本、上野が担当【food】
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- どっちが料理担当なんですか?
- Ryu
- 基本は上野がします。
- 上野
- Ryuはコール担当。
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- あぁなるほど。笑。盛り上げ担当。
- Ryu
- あんまやったことないけど。笑。
- 上野
- むしろないよね。
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- かわいいい女の子がいるときはアゲてくんですか?コールで。
- Ryu
- コールじゃないにしてもアゲますけどね、あらゆる方法で。
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- ふふ。さすがエンタメ要員。
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- 最近ハマってる料理は?
- 上野
- 最近はー・・・ホットサンドとかマッサマンカレーですね。
話題沸騰!恋が入り乱れる?テラスキャンプはじまりました【report】
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- レポートを書くうえで気をつけてることありますか?
- 上野
- やっぱ、面白さと、おしゃれと、あと絶景。それが、楽しく伝わるように。
- Ryu
- なんだかんだ、やっぱ楽しいんだなっていうのが伝わったらいいよね、絶対的に。
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- うんうん、面白さは大事。
- 上野
- あがってきたビジュアルを見て、それが活きるように、毎回ちょっと変えて書いてます。
- MOV
- キャンプ場に着いたら、まず何します?
- 上野
- まず受付じゃないすか。
- Ryu
- まずエンジンを切る。
- 上野
- まちがいねぇ、エンジン切るわ。
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- 危ないですもんね。車。
- 上野
- 俺、次だった。受付、次だった。
- Ryu
- いや、その前に窓閉めなきゃ。
- MOV
- ちょっと、いったんそこらへん、はしょってもらっていいですか?
- 上野
- まぁ、乾杯して、ビール飲みながら設営する、みたいな。
- Ryu
- 新しいとこ行くと、まず浸るよね。(テント)立てるより前にさ、どんな場所なのかな、みたいな。場所大事だから、いろいろ考えた挙句たてたいよね。
- Ryu
- (静岡の)あぷといちしろみたいに、キャンプ場自体に付属して、アクティビティとかあるような場所なら探検したり。絶景があるよ、となれば車で移動したり。もしくは、ひたすらテントのとこでゆったりするか、二択じゃない。どっちが好きなの?
- 上野
- 場所によるね。基本はねぇ、絶景を求めてるから。(山梨の)本栖湖みたいに絶景が目の前にあれば、ずーっとぼーっとしていられるし、絶景により近づきたいから、俺はすごいボート乗りたいし。
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- より(富士山の)麓まで行きたいってこと?
- 上野
- 麓っていうか、どっちかっていうとあの湖の方が絶景だと思ってるから富士山は二の次で。水の方が好きなんですよ。(本栖湖は千円札のモデルになった富士山で有名)だからもう水の上に行きたいし。、なんならもぐりたいし。
- Ryu
- 住みたい?
- 上野
- そう住みたい。笑。
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- BGMとかお気に入りあるんですか?
- 上野
- 懐メロです。あの、夏のナツじゃなくて、懐かしいメロディのほう。
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- あ、うん、そういう意味で。
- Ryu
- そういう認識だったよ。
- 上野
- 夏の曲(て思われてる)かと思った、春夏秋冬の。
- Ryu
- お前だけだよ。笑。みんなが知ってる懐メロを、替え歌でうたってます。
- 上野
- 大塚愛の『さくらんぼ』、とか。しょーもな。笑。
- MOV
- これだけは守る!キャンプをするときの暗黙のルールとは?
- 上野
- 特にないですけどねー。勝手にとなりのテントに入らない、とかですか。「あーいま、そういう感じだったんですね」とか。
- Ryu
- それ、ぎくしゃくしちゃう。笑。
- 上野
- みたいなことがあるんで。となりのテントに鍵がかかってないからって。
- Ryu
- 確かに。自分たちも、仮にそういう空気だったら覗かない、おとなしく車で寝る、とか。
- 上野
- みんなでいるとしたら、ちょっとトントン、て合図してもらえれば。
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- 出てって?みたいなね。なるほど、夜のルールはあると。
- 上野
- 一般常識です。
- Ryu
- かつて一回もないけどね。笑。
- MOV
- 例えば、キャンプ初めての人と行って、これだけはやれて欲しい、とかありますか?
- 上野
- 楽しんでほしい!てだけですね。あ、でもこれだけはやって欲しい!ていうのが一つだけあって。僕、テントにエアーベッド入れるんですけど、あれの空気入れて欲しい。
- Ryu
- あははははは。自然とそれは、俺らじゃない人にやってもらう、みたいになったよね。
- 上野
- 入れるだけだからね。あれだけはやってほしい。笑。
"貴重な"と、みずから題したオフショットなど、等身大のコミカルなレポートが楽しい。そこにセンスのいいビジュアルが絶妙なバランスで混在していて、読んでいて飽きさせない。おしゃれへのこだわりは次でも。
おしゃれに見える食卓のコーディネートまで指南【other】
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- ここではどんなことを紹介していく?
- 上野
- その他の何でもです。ひとまずは、料理関係のことをあげていく予定です。
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- おしゃれといえば、大流行中のグランピングってどう思う?
- 上野
- どう?
- Ryu
- 俺はー・・・え、どう思う?
- 上野
- いやーでも実際どう思う?
- Ryu
- いやーー、でもさ、
- MOV
- そろそろ答えましょうか?
- 上野
- グランピングってね・・・。正直羨ましいと思います。俺もお金あったらグランピングしたいもん。
- Ryu
- 楽そうだよね。でもそれじゃ味わえないものもあるもんね、結局。
- 上野
- グランピングするところって場所が限られるんで、わりと絶景が目の前にないんですよね。
- MOV
- そうか、あくまで絶景ハンターとしては。
- 上野
- 絶景ハンターなんで、あ、絶景美女ハンターなんで、あくまで絶景です。グランピングはその施設を楽しむやり方、おしゃれだなっていうのを、楽しむものだから、なんかキャンプとは別な気がします。
- Ryu
- お試し感があるね。苦手な人はそれから入った方が、逆にいいかも。すべて自分たちでやるよりは。
- 上野
- それをやりつつ絶景を求めるっていうのが大事かな。あと、どんな道具があればいいかとかわかるね。
- Ryu
- あとさっきのロマンチ。むしろ、グランピングとかだとそういうふうになるんじゃない。
デザイン事務所で働く二人ならでは【work】
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- この項目はキャンプ場運営の人にむけてってこと?
- 上野
- そうですね。大好きな本栖湖の浩庵キャンプ場は、最近サイトがリニューアルされたんですけど。まだまだ、特に、スマートフォン向けの対応をされてないサイトがほとんどで。せっかくこういう職業なので、お手伝いできたらなって。
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- 自分たちでキャンプギアもつくってみたい?
- 上野
- ギアは難しいっていうか、やっぱりキャンプ業界の人たちって、研究なされてるので。生半可な気持ちでは参入できない。ギアじゃなくて、Tシャツとか帽子とかクッションとか、そういうアパレルはつくりたいです。
サイトでも繰り返されているように、目的は、幅広い世代の人たちにキャンプを楽しんでもらうためのお手伝い。「キャンプ行くってなったときに、CALYをみてもらって、最終的にはみんなにロゴを知ってもらいたい」と今後を語る。
キャンプにまつわるエトセトラ
せっかくの機会なので、ここからはCALY MAGAZINEではちょっと紹介しにくいけど、知るともっと二人の人柄がわかって楽しいかも、なキャンプエピソードをお話しいただいた。
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- やっちまった!キャンプ中の失敗談ありますか?
- 上野
- お酒飲みすぎてて、寝る前に「歯磨きに行こう」って僕が誘って、みんなで水道のところに行ったのに、僕歯ブラシ持ってなくて。笑。素手で磨いてました。
- Ryu
- 何食わぬ顔で。俺もちょう酔っ払ってたから、突っ込む元気もなくて。「なにコイツ」と思ってた。笑。
- Ryu
- 俺はあんまないよね。失敗。
- 上野
- あるじゃん。婚活パーティー。二人でGO OUT(という名のキャンプイベント)のキャンプ合コン行こうねっていってたのに、Ryuが予約忘れてて、俺一人でソロ参加させられて。
- Ryu
- そう。俺ずっと余裕ぶってたら、締め切っちゃってて。
- 上野
- キャンプ合コンにまさかのソロ参加。笑。
- Ryu
- 俺めっちゃ羨ましがってたんですけど・・・
- 上野
- 行ったら年配の方しかいなくて。ただかわいがられて終わるっていう。
- Ryu
- 俺はちょうどその時間、一番好きなアーティストがライブしてて。むしろそれが見れたっていう。
- 上野
- 合流したら、めっちゃ楽しそうだった。
- Ryu
- ほんと、行かなくてよかった。笑。
- MOV
- キャンプ中に起きた最大のハプニングは?
- 上野
- もうこれ最大のハプニングだと思う。僕とRyuで二人で、これもGO OUTに行ったとき。1日目、めちゃめちゃ天気よかったんすけど。
- Ryu
- あーあれね。
- 上野
- 2日目の朝、起きたら、ちょーーーーー大雨で。
- Ryu
- もはや雨で起きたもんね。
- 上野
- ふもとっぱら(富士山麓のキャンプ場)だったんですけど、僕たち谷のところにテント立てちゃってたらしくって。起きたらもう全っ部、浸水してた。
- Ryu
- おまえ、携帯逝ったよね。
- 上野
- そう。携帯壊れちゃった。
- Ryu
- あれは清々しい雨だったね。マジで。
- 上野
- ねー。僕、一人で先に起きちゃって、うーやべえ!と思って、とりあえず全部片付けて。僕が生贄になりました。Ryuはわりと濡れずに。
- Ryu
- 運よく、起きずにいれて。笑。起きた頃にはなんか片付いてんすよ。でもまぁ、ことの重大さには気づくじゃないすか。で、俺があんま濡れてないと申し訳ないんで、ちゃんと外に出て、ちょっとだけ濡れました。
- 上野
- テントは2人で後部座席にとりあえず押し込んで。雨っていうか滝だったよね。
- Ryu
- やばかったほんとに。あんな豪雨ある?二人でよかったよね。
- MOV
- そうだよね、女の子とかいたらね。
- Ryu
- カオスっすよ。
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- いちもくおいてるキャンパーさんはいる?
- 上野
- kuroさんて人、僕いちもくおいてます。インスタグラマーです。kuroさんは僕の1個上くらいの人で、瀬戸内海で大家さんしてるんですよ。
- Ryu
- 前に会った人か。
- 上野
- いや、まだ会ってないんですよ、会えてない。コンタクトはとってます。(インスタの)コメントやりとりしたり。ほんとにおしゃれな人で。マウンテンバイクが趣味みたいな人。
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- 自分たちもそういうふうになりたい?
- Ryu
- キャンプ場でCALYのロゴ掲げてたら"あ、CALYの人たち来てるんだ!"みたいに言われたい。
- 上野
- そうなったら嬉しいよね。
二人にとってキャンプとは
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- では最後に。あなたにとってキャンプとは?
- 上野
- アナザースカイみたいすね。笑。僕は何だろうな。キャンプとは、すか。休日の楽しみ。あ、別荘。なんだろ。
- Ryu
- 何だろ。
- 上野
- 彼女。
- MOV
- キャンプが恋人?
- Ryu
- 冬、会えないね。
- 上野
- 何だろ、キャンプって・・・
- Ryu
- あ、原点。原点に近づいてます。
- 上野
- お腹の中にいる感じってこと?
- Ryu
- いやもっと昔で、文明がない時代とかはずっと、日常がそんな感じじゃん。だから自然の近くだと気分良くなるのかもね。
- 上野
- 体の調子もなんかいいし。
- Ryu
- そうそう。夏マジ風邪ひかなかった。
- MOV
- 昨日熱出たそうですけど。笑。
- Ryu
- 笑笑。(一昨日のキャンプが)寒すぎた。あれはマジで。寝てる時、明日が来ないかと思った。
CALY MAGAZINもこれからどんどんアップデートしていく予定だそう。実際に遠くて行けない場所については、みなさんからぜひ情報をご提供いただきたいとのこと。東京から遠く離れたキャンパーのみなさん!素敵なレポートをお待ちしております!
あーー長かった、インタビュー。今回の会場・・・
実はMOVのラウンジの一角でした。
常設にしたくなりました。あーーーキャンプ行きたい!