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クリエイティブの力で、起業・会社経営をもっと身近に。
図解メディア『GENSEKI』にインタビュー!
週休3日や副業OKの企業がだいぶ増えてきましたね。
自由になった時間、みなさんはどう使いますか?
もし、やってみたかったことのひとつに「起業」があるとしたら。
アイディアや企画はあるけれど、漠然としていて、あるいは考えるのがめんどうで、思考の奥においやっているとしたら。
そんなみなさんを、じわじわと行動に導いてくれるかもしれないメディアがあります。その名も図解メディアGENSEKI(ゲンセキ)。
起業・会社経営をもっと身近に、をコンセプトにローンチされたGENSEKIは、直感的に伝わる図解と親しみやすいキャラクターで、起業のいろはを紐解いていく新しいメディアです。
自らの起業経験を発端に、この図解メディアをたちあげた 株式会社 GENSEKI 代表でクリエイティブディレクターをつとめる青木峻一さんに、いったいどんなメディアなのか伺いました。
青木 峻一|Shunichi Aoki
大学2年生からビジネススクールに通い、学生起業チームにも所属。就活では数社でインターンを経験し内定も獲得。ところが企業の中で職務をこなしていくやり方にどうしても納得できず、デザイナーとしてフリーランスで社会人に。当然、食べていけるはずもなく、生活のために週5でホテルマンのアルバイトをしながら、本職となるはずだったデザインの仕事を小さく続けていたときに、足りない部分を補える同士との出会いを経て初めての起業。
その後、ご縁のある出会いがあり株式会社GENSEKIを設立。現在2期目。名前の由来は、誰だってキラキラ輝ける素質を持った原石なんだよ、という思いから。性格的には典型的な逆張りタイプ。仕事をする上で大切にしているのは【自分で決める】ということ。
「自分が納得しないとどこかで絶対ほころびがでる。誰かに勧められてやっちゃうと絶対に矛盾が発生する生き物なんです。自分がやりたいと思ったことが正しくても正しくなくても、自分で決めてるか決めてないかが超重要です。僕の人生のにおいては。」
テキストではない、情報の最適化
ではさっそく、図解メディアGENSEKI についておしえてください。
GENSEKIは、図解で直感的に起業を学べるメディアです。現状、起業って、難しいマニュアル本とか記事、資格本だったり経営学本みたいなテキストで学ばなきゃいけない。
いまって、インスタやYouTube、アマプラもNetflixもそうですけど、あちこちに情報が転がっていて、勝手に流れてきちゃう。思考を停止しても、情報がくる時代。
なのに自分から情報を取りにいこうと思ったら、がんばって時間をかけて活字の濁流の中に身をおかないといけない。本って200ページくらいありますよね。もうみんな本読まないじゃないですか。あれって識字率が下がったわけじゃないと思うんですよ。
200ページを読んで全体像をまとめあげて、こういう教訓を学んだなって自分と向き合う。思考を全力でつかうプロセスがものすごく疲れるから、読むことをやめてるんだと思うんです。だから、動画とか漫画とか、直感的に脳の思考力を奪わないものを選んでる。当然ですよね。だからテキストではダメなんです。最適化しないと。
狙うは起業家教育界の"キング"
そもそも起業にフォーカスしたのはどうしてですか?
まず自分が起業しようと思ったときに、ほんとうにわかりやすい資料がなかった。わかりやすくしようとしなくても、十分ビジネスとしてまわってたんですよね。一方で、起業家教育って確立しているプレイヤーもいないんですよ。ここを取りにいこうと思ったんです。
なるほど。
起業するっていう思考は、先天的なものと後天的なものがあると思っていて。お父さんお母さんが自営業とか経営者の方だったりして、いつか自分もするんだろうという先天的な環境にいたか。
僕みたいに、ビジネススクールに入ったりとか、友人との関係でそういう経験を奇跡的にできたようなのは後天的な事例。でも先天的なものは厳しいじゃないですか。
自分で選べないしね。
「独立したいけど、なにすればいいのかわからない」というのがいろんな人に聞いてみて一致したワードでした。日本の起業家輩出数を見ればわかると思うんですけど、それは育てる環境がなかったからで。
幼稚園、小、中、高、大学から社会人になっても、自分が独立して、どう事業をつくって、どう運転資金をまわしてくか、っていう学びは一度も経験していないんですよ。なので後天的な事例を増やしていこうと。まずはこれからの2年で、起業家教育マーケットのキング、No.1を目指します。
反響からつかんだ、仮説の真偽
デザインをやっていたとはいえ、大変じゃなかったですか?図解って。図解にする前に、自分が理解しないといけないし。
普通の記事を書くより10倍くらい大変です。本当にいま(同じようなサービスは)ないので。ないものをつくるっていうのは単純に大変でしたし、情報整理は超大変でした。情報ソースはたくさんあるんですよ。みんなまとめてないだけで。
もともとは会員登録制サービスでローンチしたんですけど、開始1週間で300人の会員登録があって。反響はあったんですよね。それでもっとすそ野を広げようってことで、リブランディングして、オウンドメディアにしてるんですけど。だいたい、PV(ページビュー)の伸び方って1、2ヵ月でじわじわって感じじゃないですか。それが初月で12500PVくらいいって。
おーすごい。
これすごいなって思ったんですよね。ユーザーにフィットしてる。僕らの仮説は仮設だけど、おそらくそれは正しい仮説で。動物みたいな、ゆるくて身近に感じるやつが解説してる図解っていう方向性は、メディアとして正しいんだな、ってところが見えて安堵したというか。
はじめの一歩までに必要な準備
たとえばAmazonの創始者を紹介するにも、企業概要やプロダクト、キャリアとかを雑誌のようにレイアウトしたり。起業するうえででてくる選択肢を予め全部ならべて、情報を標準化したいんですよね。デザインの力を通して。
偏った情報じゃなくてね。私はベンチャーキャピタルがいいな、とかって選べるってことだね。
そうです。そもそも知らないじゃないですか。資金調達ってなに?たべもの?みたいな。
笑。そこまでは思わないけど、もしかしたら手形って何?江戸時代?とは思うかも。
笑。全体像を最初に把握することって、めちゃくちゃ重要だと思うんですよ。
夢が広がるよね。資金調達って、こんなにやりかたがあるんだ、みたいな。
何かに挑戦するときって、いきなり「はい明日から挑戦します」という人は少数派だと思うんですよ。習慣に取り込まないとダメなんです。だから身近に定着させるんです。
日々取り入れてく情報、ソースをちょっとずつ変えていくと、自分が違う人間になっていくわけじゃないですか。違う思考になったりしながら、無理だと思っていたことが当たり前になってきたら、そういう(起業の)タイミングがきたりするわけですよ。
最悪のケースを知るのも重要な情報のひとつ
僕の友人とか後輩、社会人の方とかを見てても、みんな起業への理解がいまだに、"生きるか死ぬか" なんですよね。そこで、あともうひとつ必要なのは、起業後どうなるのか。最低のケースを知ること。仮に自己破産したときに、どうなっちゃうのか知ることが超重要だなと思ってて。
知りたい!
知りたいですよね。死なないんですよね。生活保護もあるし。でも、それって学ぶ場所ないじゃないですか。そういうのも含めて、情報発信しているところがGENSEKIのほかとは違うところのひとつです。
いい夢ばっかり見させるのも違うと思うし、無駄に恐れるのもよくないですもんね。
起業家の"あったらいいな"を叶えるドラえもん
では今後の野望を教えてください。
僕らの狙いとしては、起業意識のある社会人が、その入り口でGENSEKIのメディアとか教育サービスを使って起業できたら、僕らに一定数の信頼と関心を抱いてくれる、つまりファン化するじゃないですか。
このファン化の延長で、企業の事業サポート、経営支援もしていきたくて。そのためのチームウェア、情報管理の強化だったり代行支援、コーチング、専門家のシェアリングであったりとか。そういったいろんな施策を通して、起業家にとってのドラえもんになりたいと思っていて。
いいですね!わかりやすい。
わーん!GENSEKIーー!みたいな。
起業する人たちって、のび太みたいだと思うんですよ。のび太ってめちゃくちゃアイディアマンじゃないですか。つまり超 好奇心のかたまりなんですよね。だけどすごくめんどくさがり。誰かがサポートしてくれるならやりたいっていうタイプ。そこにドラえもんという存在がきたことで、のび太が起業家に変わったんですよね。
こんなのがあったらいいのに〜、ですね。
みんなそれぞれ背景が違うからいろんな視点があるし、いろんなコンプレックスがあるからこそ、次の時代に必要なサービス、原石がいっぱいあるわけですよ、それこそおもしろい発想、アイディアも。
はじめの一歩を踏み出すのが億劫だったり、こわかったり、そもそも学びに行く場所がなかったり。そういういろんな言い訳があって踏み出さないまま、不平不満をいってるわけじゃないですか。ここに一石を投じたい。
ドラえもんとしてね。
思考停止ののび太くんたち=ユーザーたちは、GENSEKIを使えば自分で起業はできるよ、と。起業後も、スケールさせるとか資金調達とか雇用するとか売上を拡大していくとか、そういうのは自分のコミット次第だけど、経営の基本的な抜け漏れは防げるよ、みたいな状態にしたいんですよ。
管理的な部分はGENSEKIでまかなえるから、本業のところに注力するんだよってことだよね。
そうですそうです。最近、副業とかも解禁してくれてるわけで、本業で勤められてる間は、ベーシックインカムみたいなものじゃないですか。それをしっかり自分の最低限の安定にして、他のところで挑戦しようよって感じですよね。それが結果的にみんなの生存戦略にもなるし。
生きていく不安も少なくなると思うんですよね。
そうなんですよね。ほんとうに。
今日はありがとうございました。
コロナ禍は「みえない敵がゲームのルールをつくっているいような状態」だという青木さん。そういう社会でも、青木さんのように生き生きとできるのは「ピンチが当たり前になってるから」だそうです。
「挑戦したことがある人は、チャレンジしている人や、汗かいてがんばっている人を笑ったりしない。」青木さん率いるGENSEKIさんは、誰もがそれぞれの魅力で輝く社会づくりをめざしていくそうです。
今後どうなっちゃうのかな、と不安なみなさん、まずはGENSEKIからインプットする情報で気持ちをシフトしてみるのはいかがでしょうか。