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受託開発から自社プロダクトへ!起業家が描く次のステップ
株式会社STRID 水野 恵太 - MOVの100人インタビュー

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--まずは簡単な自己紹介をお願いします。

水野 恵太(みずの・けいた)と申します。

会社を経営しており、企画やエンジニアリングに携わっています。大手総合電機メーカーの生成AIの基盤を弊社で作らせていただいています。

具体的には、生成AIの活用を支援する基盤の構築に注力しています。クラウド上で生成AIを構築できるサービスはありますが、取引先のお客様には金融機関や公共機関など機密性の高いデータを扱う企業・団体が多く、セキュリティ上の理由からクラウド環境へのデータ移行が難しいケースがあるためです。

そこで弊社は、オンプレミス環境に対応したソリューションとして、取引先のデータセンター内で生成AIの開発・分析が可能なサービスを提供しています。ゆくゆくはその基盤自体を金融機関等に販売したいと思っています。

--どのようなバックグラウンドがあって起業されたのでしょうか?

最初はメガバンクにエンジニアとして入行しました。エンジニアと企画の仕事でしたが、約8割はエンジニアとしてシステム開発を担当していました。

その後、いろいろな業種のシステム開発を手掛けたいと思い、コンサルティング会社に転職したんです。コンサルタントとして、企画メインでエンジニアを率いてプロジェクトを推進する仕事でした。

コンサルティング会社から転職したIT企業では、3D空間やメタバースの開発を担当しました。短期間別の会社に在籍した後に、自分の会社を立ち上げて1年半くらいになります。

--起業されてすぐMOVに来られたのですか?

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そうです。半分がカフェ、半分がコワーキングスペースになっていて、月額利用料を支払うと利用できるシェアラウンジというのがあります。MOVはその提携店でした。

シェアラウンジは東京のいたるところにあるので、いろいろな場所で利用するなら便利です。はじめはシェアラウンジに行っていたのですが、気がついたら毎日MOVに来ていたので、シェアラウンジはやめてMOVのメンバーになりました。

--MOVで他のメンバーとの交流はありますか?

ふだん業務をしているときは、他の人に話しかけてよいのかよくわかりませんが、MOVにはパーティーが2カ月に一度くらいあり、そこでお話をさせていただいて顔見知りになった人が何人かいます。

チームメンバーは完全にリモートワークです。弊社でここに来るのは僕だけなので、さみしい部分がまったくないとは言えません。それでも、他の人との関係は深くもなく浅くもなく、MOVは家みたいで居心地がいいんです。

--プライベートで興味のあることは何ですか?

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今は都内に住んでいますが、その前は湘南に住んでいて、そのときにサーフィンをはじめました。2年くらい前に都内に戻ってからはあまりやっていませんでした。

形から入るほうなので一応ボードを買ったんですが、あまりうまくありません。朝早く起きて波乗りし、8時くらいに終わってそれから出勤するというのもやってみました。気持ちがよいので、やっている人はけっこういると思います。しかし、僕は疲れてしまうのでサーフィンをやるなら休日です。

サーフィンを始めた後輩がいるので、これからはまたちょくちょく一緒に行こうかなと思っています。

--ゴルフもされているそうですね?

最近ゴルフのレッスンを始めました。初心者なので先生がいるところを予約して教えてもらっていますが、なかなかレッスンに行けなくて、友だちとゴルフに行っても全然スコアが伸びません。

コースに出ても毎回OBだと面白くないので、ちょっと楽しめるくらいのレベルになりたいと思っています。地元の友達はみんなゴルフ好きなので、そこに気持ちよく参加できるくらいになりたいですね。

接待ゴルフにはあまり興味がありませんが、例えばMOVのメンバーでゴルフをする人とラウンドを周り、それが最終的に仕事につながったらいいなと思います。

--他に何かやりたいことはありますか?

旅はめっちゃしたいですね。海外旅行が好きなので、1年くらい仕事をやらずに海外を巡るのもアリだと思っています。昔は、車でアメリカ横断とか、東南アジアでバックパッカーなどやっていました。

アメリカ横断は車で1カ月半くらいかかりました。カウチサーフィンといって、旅行者が他人の家に宿泊させてもらうというサービスがあります。当時は怖い物知らずだったので、見ず知らずの人の家に泊めてもらっていました。その時は優しい人ばかりだったので大丈夫でしたが、実はかなり危なかったのかもしれません。

東南アジアでバックパッカーもやりましたが、貧乏旅行は20代でもう終わりでいいかなと。30代はもう少し快適に世界遺産を見る旅などをしてみたいですね。

--大手企業の仕事以外に取り組んでいる仕事はありますか?

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総合電機メーカーからの受託の仕事とはまったく違う領域で、今、取り組んでいるのがポーカーの仕事です。

日本では最近オフラインのポーカーが流行っているらしく、麻雀くらいの立ち位置でポーカー場ができています。チップを購入してポイントを貯めていくもので、換金性はなく賭けではありません。顧客は若い人が多く、30〜50代の人もけっこういます。

オンラインのポーカー場もあって、ポーカーでの自分の動きを履歴として見たい人がけっこういるらしいんです。ポーカーのテーブルの下にセンサーを入れて、カードにもセンサーを入れて、すべての動きをスマホアプリに送ることで、履歴を見たりライブ配信ができたりするシステムを作ろうと思っています。

今まで一緒に仕事をしてきた後輩2人がポーカー好きで、会社として何かサービスをやりたいという提案があり、検討しはじめました。僕自身はそこまでポーカーが好きではありませんが、ゴルフよりは楽しめます。

後輩2人がメインで動いていて、まだサービスとしてはスタートしていませんが、カジノの店主に話を聞きに行くなど、開発に着手しています。

--資金調達についてはどのように考えていますか?

起業して出資を受けたり融資を受けたりしても、必ずしも成功するとは限りません。短期間で収益を上げられる今の事業で収益を得て、個人の生活基盤を固めた上で新しい事業にチャレンジしたいのですが、経営者の方からはそんなのは甘いと言われます。しかし、安心と挑戦の両方が欲しいというのが正直な気持ちです。

融資は大事だと思いますが、最初から融資を受けるのはリスクがあります。数人でプロダクトをローンチするところまでは持っていけるので、あまりコストをかけずにユーザーの反応を見た上で出資を受けて、サービスを拡大していきたいと考えています。

--これからの展望を教えてください。

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今年は、現在進行している仕事に注力するつもりですが、来年からどうするかは、今まさに考えているところです。受託の仕事も楽しいのですが、お客様のお手伝いという感じがあるのも事実です。

受託の仕事については、あまりプロダクトへの思いを出し過ぎないように、お客様がやりたいことを聞いてお客様が満足するような動きを心掛け、自分の心を満たすのは自分のサービスで、と考えています。

例えば人事系のニッチな領域で、事務作業をすべて生成AIが行うサービスを検討しています。ニッチな領域やニッチな業務に特化して、他社が開発しないようなところを狙ってやっていこうかなという考えです。

受託の仕事で利益を上げられたら徐々にフェイドアウトしていき、生成AIで自分のサービスを作ることにチャレンジしたいというのが僕の思いです。

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