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巨大テントでダイナミックな屋外空間を演出したい!
日本初の専門店ストレッチテント・カンパニーが叶えます。

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ブッシュクラフトやグランピング、バンライフなど、自然の中での過ごし方にもいろいろなスタイルがあるように、屋外イベントの空間演出にももっと自由でクールな選択肢があれば。

ストレッチテント・カンパニーが提案するのは、野外フェスやイベントにおけるダイナミックな空間演出。小さなテントをブース毎に設営するのではなく、存在感のある巨大なテントで空間全体を覆うという手法です。この演出を可能にしているのが、サービス名でもあるストレッチテントという特殊なテント。

今回は、耳慣れない方もまだまだ多いストレッチテントの特性と、日本初の専門店としてサービスを立ち上げた経緯を、ストレッチテント・カンパニー代表である岩城真人(いわき・まさと)さんに伺いました。


Masat Iwaki

岩城 真人|Masato Iwaki

大阪府出身。
サイバーエージェントでデジタルマーケティングに13年携わり、2019年3月に退社。と、同時に起業。同サービスを、フェスで知り合った仲間と立ち上げた。この夏はイベント会場を走り回る夏だったそう。

ここがすごいストレッチテント

MOV:
ストレッチテントについてコーポレートサイトを拝見したところ、一枚の巨大な分厚いストレッチ素材の天幕をポールで支え、四方八方からロープでテンションをかける、頑丈かつ自由度の高い南アフリカ発祥の大型テントです。とありました。発祥は南アフリカなんですね。
岩城:
そうです。原型は砂漠に住む遊牧民のテントといわれていて、デザートテントとかベドウィンテントってよばれていたりします。
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存在感が全然違う。優雅でダイナミックなストレッチテント。



MOV:
その特徴は?
岩城:
まずはサイズですね。海外でよく使われているのは200㎡を超える大きなサイズで、カスタマイズ次第では500〜1000㎡もの巨大な屋根付きの空間を野外に作ることができるんです。天幕は特殊なストレッチ素材を使っていて、耐久性があるのに自在に変形できる。そしてそれだけ巨大なテントを数本のポールで設営できるので、設営スピードと現場での対応力が違うんです。
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テフロン処理を施したPVCコーティングのオリジナルストレッチ生地。
従来のテントにはない耐久性と回復性を兼ね揃えていて、強風だってどこ吹く風。だそう。



経験が機会を生んだ、テントとの出会い

MOV:
このテントとの出会いは?
岩城:
昔から野外フェスが好きで、海外のフェスにもよく行っていたんですけど、そこで実際に目にしたことがあったのがストレッチテント。すごいクリエイティビティだし、クールだし。いいテントだなあと。
MOV:
それをビジネスにしようと思ったのは?
岩城:
もともとフェスで出会った仲間と「日本かアジアで、バーニングマンみたいなおっきなフェスを、数年かけてでも作りたい」っていう目標があって。理想を掲げてはいたものの、やっぱり現実的にはそうとう難しいし、資本もない。いろんなハードルがあることが、ちょっと動き出して分かってきた。

なので出来るだけDIYで作っていこうっていう発想になって。ステージをこう作ろうとか、ブースをこうやりたいとかっていう話の流れで、テントを自前でできればいいねっていう話になったんです。それでストレッチテントのことを思い出して。
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思い出したのがこちらのテント。タイのフェスで実物を見ていたことがきっかけに。



岩城:
自分たちのフェスで仕入れるなら、ちょっと一回見に行ってみようってことで、南アフリカのメーカーにコンタクトをとったら「とにかく特殊なものなので、建て方をレクチャーしないと売れない。一回来てくれ」っていわれて。売っても建てられなかったら意味ないじゃないですか。それで3週間後くらいに南アフリカへ行ったんですよ。
MOV:
!!! フットワーク軽いですね。笑。
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「何しに行くんすか」って同僚からちょっと白い目でみられながらも駆けつけた南アフリカでの1枚。



岩城:
前職を辞める1ヶ月くらい前に、空気読まずに仕事休んで。でも行ったら、すごいいい出会いがあって。テントの建て方を教えてもらったり、視察しに行った現場で、海外のイベントの作り方とか、企業さんが使ってるストレッチテントを見れたり。目にしたいろんなものに衝撃を受けて、これはぜひ僕たちでビジネスにしたいって思ったんです。
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長さ1mもあるペグを、この巨大なハンマー打ち付ける。慣れるまでが勝負!滞在中は練習の日々だったとか。



ご縁と共感で繋がるビジネス

MOV:
交渉はうまくいきました?
岩城:
そこは各国にディストリビューターを持っているんですけど「日本はまだどこも来てないし、今後も来ることないだろうからいいよ。一緒にビジネスやろうぜ。」といってもらえて。そこから10日間ずっと一緒に過ごしたんですけど、色々と話していくと、結局、彼らもフェス野郎だったんですよ。当初はテント買ってスキル得たいって思ってたんですけど。契約と友達がいっぺんにできたみたいな感じ。
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社長ご自宅の庭にももちろんストレッチテント。みなさんで語らっている一コマ。



MOV:
先ずは現地に行ったことで、ひとつ何かを超えたんでしょうか。
岩城:
話していくと、僕らが行ってる日本のテクノ・フェスも、彼ら知ってたんですよね。日本はそういうフェスがクールだとか、今このアーティストがいけてるとか、社長ともめちゃめちゃバイブスがあって。「別に契約の内容とかは気にしなくていいから頑張ってくれよ」みたいな。
MOV:
そういう部分の共感もすごく大事ですよね。
岩城:
たまたま(テントを)知っていたというのもあるし、今までの(フェス通いした)ことが繋がってるなっていう縁もすごい感じて、これはもうやるでしょ!って。
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向かって左が岩城さん。そのお隣が一緒にサービスを運営している山田さん。右は設営をレクチャーしてくれた先生。楽しそうです。



ストレッチテント・ナンバーワン企業をめざして

MOV:
ストレッチテントって耳慣れないですが、日本ではまだメジャーではない?
岩城:
あんまり聞かないですね。ストレッチタープっていわれたり、フレックステントとかフレキシブルタープっていわれたり。名称自体が定まっていないんです。で、日本にまったくないかっていうと、それは正確じゃないんですけど、ストレッチテントに絞ったレンタル専門のサービスとして打ち出している会社は日本初だと思います。
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毎年5月に開催されるアフリカバーンにて。南アフリカのメーカーは会場設営に携わっていて、ここでは100張りを超えるストレッチテントを建てている。



MOV:
好きだった音楽フェスがビジネスになるなんて理想ですね。楽しそうで素敵です。
岩城:
そうなんですよー。最近のアウトドアブームとか第二次キャンプブームとか、世の中のトレンドを考えても、チャンスがあれば大きく稼げるビジネスかもしれないんですけど。それを度外視しても、好きなことをやり続ければいつか周りから突出して、まあ数人は食べていけるような経済圏を作れるかなっていうのがイメージできた。実行してみたら、なんかできそうになってきたっていう感じです。
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プライベート行ったキャンプにもストレッチテント。参加者のソロテントがすっぽりおさまっています。



MOV:
やっぱり行動するって大事。戦略をちょっぴり教えてください。
岩城:
テント業界とかフェス業界のプレイヤーって、大きく分けると職人気質の人とマーケティング寄りの人とに分かれるんですけど、どっちに振りすぎていても自分の理想ではないなと思ってるんです。僕はこれまでのキャリアを活かして自分たちのプロダクトをしっかり広めていきたいなと。
MOV:
前職はサイバーエージェントでしたね。バリバリのデジタル業界。
岩城:
前職で培った、デジタルマーケティングやSNSを駆使して、アウトドア業界なんだけど実はデジタルめちゃ強いしブランディングもちゃんとしてる、みたいな会社にしていきたいですね。とは言いつつWebサイトはまだまだ寂しいですが。笑。
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こちらがサイトのトップページ。いろんなイベントでこの像のロゴが見られる日も遠くない?!



MOV:
今後の展望や最終的なイメージは?
岩城:
ストレッチテントのナンバーワン・サービス企業として、登り詰めていくことが今は目標です。それで、5年後10年後、日本でもストレッチテントが日常的な風景になっていて、その第一人者は自分たちだといわれることをミッションとして、やっていきたいなと思ってます。
MOV:
そうなるために、今はどんな広報をしてるんですか?
岩城:
わかる人にわかってほしいというのがまずあるので、この半年から先の一年くらいは、フェス関連の友達とか知り合いからの仕事がメインです。著名なオーガナイザーとか、装飾、ライティング、音響の人、ライターとか。フェス友達だった人たちが今は仕事のパートナーになっています。
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最新の設営例!生花やライティングと組み合わせると、こういう幻想的な演出も可能になるそう。



岩城:
基本的に、みんな現場楽しんでるじゃないですか。イベントやってる人もみんなイベントが好きだし。そのなかで「いいもん作りたい」って話をすればみんな聞いてくれる。そういうの、いいですよね。

それと、最近は企業イベントやブースでの問い合わせも多くいただいてます。今後はいろんなところで目にしてもらえる機会が増えると思います!
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こちらがJeepさんからのご依頼で設営した企業ブース。あるイベントで飛び込みでお話しして決まった案件だそうです。



MOV:
ご自身が本当に好きだからですね。気持ちがわかるっていうか。この夏はだいぶお忙しかったようですが、もうプロフェッショナルですか?建てるのは。
岩城:
建てるのはたぶん日本一うまい!笑。今となってはそうとう上手くなったんですけど、最初は腰がひけてて、マジダサかった。笑。軸がブレるとダメなんで、体も鍛えないといけない。もうこの5月6月、人生で一番ジム行きました。ささみ食って。笑。
MOV:
あははは!いいことばっかりですね。身体もカッコよくなるし。
岩城:
まさか自分がブルーワーカーになるとは思ってかった。笑。でもほんと、ブルー(現場設営)とホワイト(デジタルマーケティング)をうまく使ってやっていきたいです。
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ろくろ回してください!のリクエストに応えてくれたインタビュー中の1枚。


真っ黒に日焼けし、月の半分は野外を飛び回っていたという岩城さん。今でこそ、仕事は仲間たちと回しているそうですが、起業する前は、仕事は仕事、プライベートはプライベート、とあえて割り切っていたといいます。なぜ前職を辞めて、テントのサービスを立ち上げたのか。次回は岩城さんの転職ストーリーを伺います。