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高タンパクすぎて業界騒然!『プロテインおにぎり』を開発した
超筋肉系管理栄養士® 今井準さんの、超筋肉質なビジネス・ストーリー 筋肉編
昨年10月に発表された『プロテインおにぎり』が、トレーニング界隈のみならず、食品業界を騒然とさせているらしい。その理由は、プロテインパウダーなどの添加はいっさいしていないのに、タンパク質が15g(通常の5倍!)も摂れてしまうから!完全栄養食の玄米を配合、タンパク源には鶏肉が使用されているうえに低脂肪という、どんなひとだって嬉しいおにぎりなんです。
2023年2月からセブンイレブンでも展開されることになったこの『プロテインおにぎり』。開発されたのは超筋肉系管理栄養士®というインパクトしかない肩書きをもつ、ミールプレップ株式会社 代表の今井準さん。
ウェイトトレーニング歴22年、パーソナルトレーナー歴17年という、まさに超筋肉系な今井さんに、『プロテインおにぎり』開発に至るまでのお話を伺いました。アスリートであり、栄養学の専門家でもあり、そして起業家でもある今井さんのビジネス・ストーリーは超筋肉質。前編では、類まれなる肩書きにたどり着くまでをご紹介します。
はじまりは格闘家への憧れ
肩書きが気になりすぎますが、まずは社会人になってからのキャリアについて教えてください。
社会人にまだなってないんですが...いちばん長くやってるのはトレーナーですね、大学の途中からです。
笑。鍛え始めたのもそのくらいから?
中学3年からです。格闘家の佐藤ルミナさんに憧れて、格闘技をやりたかったんですが、そういった環境になく。母がたまたまボディビル・ジムの会長さんと知り合いで、そこでトレーニングさせてもらっていました。田んぼの真ん中にある倉庫みたいなジムだったんですけど。
上京したらすぐに格闘技をやりたかったんですが、成り行きでボクシングジムに入ることになって。大学生でプロボクサーになる、というのが始まりですね。
始まりのわりに、プロにまでなっているところにストイックさを感じますね。
ボクシングが好きというよりは、やってるのがカッコいいみたいなところがあったので、センスがあったわけでもなく、活躍もしなかったんですけど。私の人生においてはこの後の伏線になっていたりします。
プロボクサーからプロトレーナーに転身
ボクサーからトレーナーに?
進学して大手の家電量販店でバイトしてたんですが、店長がバイトからの叩き上げだったんですね。高卒最年少で店長になった人で。学歴だけがすべてじゃないという学びを得て、大学は中退するんですよ。プロボクサーになった19歳ぐらいのときです。
自分はなにをやっていくのがいいのかなと考えて、体を鍛えるのも好きなのでトレーナーになろうと。なんとなく求人を探してゴールドジムに入ったんです。
才能あったんですね!
プロボクサーですっていったらおもしろがってくれて、未経験だったんですが採用されました。2年くらいして許可が降りたので、パーソナルトレーナーとしてやってきた感じですね。22歳ぐらいのころです。
16年くらい前ですよね。そのころ..パーソナルトレーナーってありました?
ゼロです。ジムでも、パーソナルトレーニングって言葉を知ってる人もほぼいないし。逆にいうと競合がいないので、パーソナルトレーナーがいないジムに飛び込みで行って「私はパーソナルトレーナーだから」というとそれなりに仕事が取れたんです。
パイオニアじゃないですか!すごい。
規模は小さいですけどね。プライベートジムとかもそのときはなかったので。いまは、人気のあるパーソナルジムに契約すれば自動的にお客さんがきてくれるので生計は立てやすいですが、当時はそれがなかった分、いろいろ試行錯誤しましたね。
日本初!WEBサイトで集客したパーソナルトレーナー
集客はどうやって?
自分でPOPを作ってWEBサイトに誘導して集客したんです。2007年の日本で、そんなことをしてるパーソナルトレーナーはまだ誰もいなかったので、私が初ですね。完全に私調べですけど。「これいける」と思いました。
いただいた名刺にも書いてありますね。
無料キャンペーンをやってみたら50人集客があったんですよ。だけどリピートはゼロ。そのあとやった半額キャンペーンでは、7、8人しかこなかったものの、リピートはほぼ100%で、その後10年続けてくださった方もいたので、無料の良し悪しみたいなことは学びましたね。
あとは、おもしろ半分で、自分が15kgくらい痩せたときの写真を、痩せる前の写真とならべて載せてみたらめちゃくちゃ集客力が高くて。笑。ビフォーアフターのパワーを感じたとか。パーソナルトレーナーとして生きていくための基盤をつくったと思ってます。
世界でただ一人!超筋肉系管理栄養士に
管理栄養士を取得したのはどうしてですか?
開発のためですか?とよく聞かれるんですが、そういうわけではなくて。トレーナーと一口にいっても、整体師みたいな人もいれば、テーピングが上手い人もいて、強みはいろいろなんですね。私もひととおり経験したんですけど、栄養指導や筋肉を増やす指導などの需要が高くなってきて、そこにやりがいを感じるようになったんです。
それに、パーソナルトレーナーって高いので、お客さんはビジネスをバリバリやってる人が多かった。それまでは自分の筋肉を増やすことしか興味がなくて、サプリ代を稼ぐために働いてた感じだったんですが、お金をたくさん稼ぐ人ってこんな感じなんだなという刺激をうけて。トレーナー業をきちんとビジネスとしてスケールさせていこうと思ったんですね。
独立して自分のジムをもつとか?
そうなりがちなんですよね。でもそのとき自分はまだ自己投資だなと。栄養面の知識に深みをもたせたいと思ったんです。管理栄養士で、かつボディビルみたいな人はいなかったので、むりやり資格をとろうと決意した感じです。
誰もいないのは、そうとう大変だからなのでは?
そうですね、3回(過労でたおれて)運ばれてますね。笑。学校にも「仕事しながら通って管理栄養士の資格をとるなんて過去50年みても前例がないから辞めろ」といわれたんですよ。でもとりあえずやらせてくださいっていって。
トレーナーをやりながらってことは??
朝6:00からパーソナル→日中は学校→18:00-23:00でまたパーソナル→日付が変わったころに帰宅→レポートとかあればして5:00には起床、みたいなサイクルでしたね。とりあえず夏休みまでは生き延びよう、みたいな毎日でした。もう二度とできないですし、やりたくはないですね。