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コワーキングスペースで、急須でお茶を淹れるといい5つの理由
− お茶と仕事のいい関係 第二弾 FFW vol.06

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お茶をたてるという行為に素晴らしい精神性がありそうなことは疑う余地もないけれど、茶道というくらいだし、お作法とか敷居が高いように感じますよね。

でも実はそこまで気合を入れなくても、急須でお茶を淹れるという行為の作用 −身体と精神にはたらきかけて五感が研ぎ澄まされる感覚− は得られるんです。
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ということをレクチャーしてくれた前回のOCHA Experienceこちら

今回は、個室という空間も畳も削ぎ落とし、よりリアルな働く場で「お茶と仕事のいい関係」を探る実証ワークショップ。みなさんがいつもと変わりなく働いているMOVのラウンジの一角、あるいは、会議がはじまる直前のミーティングルームで、それぞれOCHA Experience(お茶体験)をしていただきました。

テーマはPAUSE & INSPIRE。お茶で仕事モードを一時停止、五感を開放してインプットモードに切り替えるというワークショップです。
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ラウンジには茶葉とおなじ、深いグリーンの御簾。ちょっとした演出でも気持ちの切り替えはできる。

亭主(茶会で茶事を主催する人のことをそういうらしい)は前回と同じく、伊藤園からお越しいただいた角野賢一(かくのけんいち)さん。お茶の淹れ方、お茶との向き合い方を説きながら、氷水だし緑茶、温かい緑茶、焙ったほうじ茶、そして茶葉を食べる体験を提供してくださいました。

コワーキングスペースで、急須でお茶を淹れるといい5つの理由、実際にワークショップに参加された方の感想と一緒にご紹介します。
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亭主としてレクチャーしてくださった角野さんのプロフィールは記事末に。

緑茶にかけるひと手間−マインドフルネス

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背後にはラウンジの喧騒。そんななか、お茶に集中できたでしょうか。

なんといっても忙しいみなさん。なので1回のワークショップは15分間。たっぷり2時間かけた前回よりも時間がぎゅっとコンパクトになりましたが...
お茶にもいろんな淹れ方があるのを知れてよかった。
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参加者の氏家さんも「新発見だった」という、氷水だし緑茶の淹れ方。

氷水で出すとき、熱湯で淹れるとき、焙った茶葉を使うときでは、それぞれ抽出する時間や所作が異なる。それを覚えておくだけでも、自分の状態にあったお茶を淹れることができる。(詳細は前回をご参照ください)
お茶の前後で、仕事と休憩の切り替えがうまくいった気がします。
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外出も多く、いつも忙しそうな長野さんは写真左。

日によってはお昼を食べる時間すらままならない中での、貴重な15分でしたが、茶葉がひらくまでの時間、茶葉を焙っている時間に、心を落ち着けることができたでしょうか。
会議中におかわりすることで、ちょっとした休憩時間が生まれ、いい間を取ることができました。
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会議の途中でご自身でも淹れてみたという中坪さんは写真左。

もともと、休憩時にはコーヒー豆を挽き、セルフドリップしていることが多いみなさん。緑茶でも茶葉から淹れるのはひと手間ですが、手を動かしたり、静かに待つ時間は、瞑想に似た効果があるのだそう。仕事とおなじくらい、自分とも向き合おう

人に淹れてもらうあたたかさ−チームビルディング

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これから大事なミーティング!というその直前にまずはお茶で一服を。

ワークショップは、まずは亭主の角野さんが、次は自分で、最後は隣に座った人が、お茶を淹れるというながれ。メンバーさん同士でコーヒーをシェアする場面は日常的だけれど...
お茶も、やっぱり人に淹れてもらうのが一番おいしいなって思いました。
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と、MOVスタッフも実感した、みんなの分を淹れてるところ。

急須で淹れるからこそシェアできるお茶は、コミュニケーションツールにもなり得る。ミーティングの前にチームでOCHA体験をしていただいた方からはこんな声も。
チームビルディングに使えそう。
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多国籍なメンバーが集まるチームBespokeの河野さんは写真一番奥。

茶葉や茶器を準備したり、熱湯を急須に注ぐ前に茶器に注いで覚ましたりと、いくつかの工程を手際良く進めるのもOCHAミッションの一つ。資料と一緒にマインドも揃えよう

茶葉を食すという体験−発想の転換

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冷たいアイスに振りかける用に、茶葉を焙る伊藤さん。

言うは易く行うは難し。ひといき入れようと思っても、気づくと頭の中はさっきつまずいた仕事の課題でいっぱいだったり。休憩って意外と難しかったりしませんか?でも...
焙ってほうじ茶にした茶葉を、アイスクリームにかけて食べるのがおいしかった!茶葉を食べるのは初めての体験だったけど、天ぷらの衣にいれてみたらおいしいかも、とか、想像がひろがりました。
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参加者 西口さんのインスピレーションを刺激したのがこちら。

出がらしを食べるなんて発想なかった。ポン酢をかけて食べたのがおいしかった。
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食通なほうのMOVスタッフも初体験だった食す茶葉はこんな感じ。

これこそINSPIRE!初めての体験という衝撃で思わず浮かんだ、仕事とは全く関係ない発想がリフレッシュに繋がることも。ちなみに、茶葉には食べることでしか摂取できない栄養素もあるのだそう。ガムを噛むより茶葉を噛もう

幸福度1200倍ほうじ茶の香り−リラクゼーション効果

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少し黄色味をおびている茶葉が焙ったほうじ茶。焙っているとふわっと広がるのがわかる。

コワーキングという、大勢が出入りする空間で、香り問題は実にセンシティブ。万人が受け入れやすい香りというのは、なかなか客観視できないのが現状でなのですが...
参加者のひとりが、なぜか直前に香水をひとふりしていて笑。これ、鼻きくかな?と思ったのはいらぬ心配でした。会議中ずっとほうじ茶のいい香りでやすらぎました。
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ワークショップ参加は2回目のMOVスタッフ(わたし)。

この香り、なんかほっこりしますねー。
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一緒に会議にでていたMOVのボスは写真手前。

どうしても気になる空調や人の匂いも、ワークショップ当日はどこへやら。ラウンジ全体に漂う茶葉の香りが心地よく、へたに消臭剤やルームフレグランスを使うよりも効果的だなと感じたのでした。アロマをたくより茶葉をたけ

所作に込める思いやり−特別感のあるおもてなし

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お手本のグリップ。もてなす方を思い浮かべて淹れてみよう。

急須からお茶を注ぐ際のコツはいくつかありましたが、なかでも印象深かったのは、親しい人と握手するように急須の持ち手を握ってくださいというもの。
普段はペットボトルとか、誰かに頼んでしまいがちなお茶を、主催者自らが丁寧に淹れてくれることで、その人の会議への姿勢やお客さまへの気持ちが伺えて、すごく特別な体験になった。
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別件で角野さんと打ち合わせをした際に振る舞われたお茶が印象深かったという竹本さん。

エンタメ的な要素で会議に張りができ、盛り上がった。お客さんをもてなしたいときにいいかもしれない。
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ふだん、来客対応も多い森山さんは写真右。

お二人の感想からも、会議の「亭主」が、みんなの目の前でお茶を淹れることが、特別感のあるおもてなしに繋がることがわかる。だからこそ、人の手を握るように持ち手を握る。お茶も会議も思いやりのあるハンドリングを

番外編−異文化体験

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さて、場所柄MOVにはたくさんの外国籍の方がいらっしゃいますが、今回の体験はいかがだったでしょうか。
はじめての体験で新鮮な気持ちでした。
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ペルーからやってきた多言語を操るケイティさん。

みなさん日本語がとても堪能ですが、こういう経験はなかなかできないかも?楽しんでいただけたようで、なによりでした。

まとめ

健康的な飲み物という観点でいえば、ペットボトルやティーバックの緑茶でも十分なのかもしれません。でもちょっとひと手間、茶葉と急須にかえてみるだけでも、自分と向き合い、他者を思いやって淹れるなら、きちんと心と身体に作用する

お茶と仕事のいい関係。ぜひMOVでも取り入れたい!その前に洗い物問題(切実)の解決に取り組みたいと思います。