It's not just a BROWN BAG.--オリジナル・タイベックバッグをつくるには？--

茶色い紙袋から、大ぶりなサンドイッチを取り出す。アメリカ映画でよく見たあの袋。最近日本で似たような紙袋をよく見かけませんか？もしかしたらそれ、タイベックバッグかもしれません。

映画「ブレックファスト・クラブ」より

タイベックとは？

手触りとパッと見は紙のようですが、触ってみると布のようにしなやかなタイベック（Tybek）。実は、米国デュポン社が開発した不織布。"0.5～10ミクロンのポリエチレン性極細長繊維をランダムに積層し、熱と圧力だけで結合させたシート"なのだそうです。（旭・デュポンフラッシュスパンプロダクツ株式会社ウェブサイトより）

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デュポン社の防護服ラインナップ

主には透湿・防水シート、遮熱シートなど、建築資材として活躍している素材で、そのほか防護服や医療用器具などの製造にも使われています。軽さ、薄さ、耐久性を備えた上に、布のような自由度もあるという利点を活かし、しばらく前から、バッグや服飾の素材として身近に目にするようになりましたが、実は開発されてから40年以上も経つ歴史ある素材なのです。

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デュポン社制カーゴカバー

MOV限定！
STOMACHACHE.さんのイラストを入れたオリジナル・タイベックバック

さて、MOVは2017年4月に、5周年を迎えました。記念に何か、これまでやったことの無いことに挑戦しよう！ということで、オリジナルアイテムを制作することに。決まっているのは、5周年記念に描いてもらったSTOMACHACHE.さんによるMOVのイラストを入れる、ということ。

STOMACHACHE.さんによる、5周年記念イラストの数々！MOVでの象徴的なシーンを描いてもらいました

どんなアイテムだったら、メンバーの方に使ってもらいやすいだろう？ MOVらしいグッズって？とアイデアを出している最中に思い当たったのが、このタイベックバッグ。一般市場に出回るようになったとはいえ、まだまだ特殊素材の域に属する、ちょっと珍しいモノ。これにSTOMACHACHE.さんのイラストを入れ込んだら、とても楽しくてMOVっぽいアイテムになりそう！スタッフ全員一致で、5周年オリジナルアイテムの一員に加えることに決まりました。

色味やデザインをチョイス！

制作してくれるメーカーさん（今回MOVがお世話になったのはカプセルボックスさん）を見つけたら、ベースの色と形を決めます。色味はクラフト紙のようなブラウンカラーで、マチ付き、取っ手はなし。使い方にちょっと迷うけれど、その分自由度も高い。

カプセルボックスさんのサイト

カプセルボックスさんは、好きなデザインで、オリジナルグッズをつくってくれます。
また、タイベックバッグ以外にも、タンブラーやトートバッグ、LEDライト、シリコンバンドなどにも、小ロットから製作してもらえます。イベントやパーティをちょっと特別にしたいときにもハードル高くなく、うまく使えそうです。

タイベックバッグあれこれ

いよいよ入稿

入稿データはイラストレータで作成しました。今回はシルク印刷を選んだので、印刷面のサイズはH200mm x W180mm。この中でデザインします。熱転写やインクジェット印刷を選べばその条件も変わるのかも。PDFのテンプレートをもとにバッグの大きさとのバランスをみつつデザインをまとめます。
もしイラストレータ、フォトショップが苦手でも、専属のオペレータの方がデータの作成からしてくださるようです。データが作れない！と思ってもまずは相談。

枠内にイラストをレイアウト

こちらは入稿前のアイデア案たち

そして肝心のデザイン。5周年記念ということが、少し匂わせられるくらいのクール目なデザインにもしたいし、MOVってこんな場所だよ！ということを前面に出した、賑やかなのも捨てがたい。だからタイベックバッグはデザインが2タイプあるのです。

完成！オリジナル・タイベックバッグ

タイベックバックの使い心地は？

さて、このタイベックバッグ。愛用してくださっているメンバーさんも、ちらほら。みなさん、どんな風に使っていらっしゃるんでしょう？PCケースとして使うひと、荷物が少ないときにクラッチバッグみたいに使うひと、お弁当入れにしてるひと、いろいろですが、私はBag in bagにしています。

あるMOVスタッフの使用例

何だかこまごまモノが多い質（タチ）なので、タイベックバッグのポケットには鍵とパスケース、本体（本袋？）にはスケジュール帳、財布、ペンケース、読みかけの本なんかを入れています。お陰でカバンの中で鍵が行方不明になることも減りました。

口の部分はマグネットで留まるようになっているし、素材自体に防水性もあるので、多少の雨ならば中身が濡れる心配も、しなくてすみます。半年くらい使って、結構クシャクシャにはなってしまいましたが、これはこれで、私の持ち物感がでてきたかなと思います。