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MOV、ゴミの削減に取り組む − ゼロ・ウェイスト認証 取得への道 −
2021年秋、コワーキングスペースMOVでどんなごみがどれくらいでているの?調査を実施しました。期間は1週間。あいまいだった分別について、わかりやすくご案内したところ、資源として再利用できるものも多くあったことが判明。ごみは削減できるね、という結果となりました。
なぜこんな調査をしたのか。それはMOVの環境大臣で、530(ゴミゼロ)というNPO法人の代表でもあるスタッフ中村元気が取り組む、ゼロ・ウェイスト活動に端を発しています。
ゼロ・ウェイストとは?
今まで出していたごみを削減したり無くしたり、もしくはごみとして廃棄せずに別の利用方法を提示することで、実質ごみにしないこと、というふうに定義しています。
MOVで日常的にやっていることで例えると、紙コップ代わりにガラスのマグをご用意していたり、ゴミを細かく分別してもらったり。おかげで、紙やペットボトルなど、捨ててはいても実際はリサイクルに回せているものもたくさんあります。
ゼロ・ウェイスト認証とは?
一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパンという団体が「いかにごみを出さない努力をしているか」ということを評価する認証制度のことです。さまざまな業態にむけて作られています。
ただ現場でごみを減らしているかどうかだけではなく、飲食店であれば仕入れ先への働きかけや、コワーキングスペースでいえば会員のみなさんと一緒にどう取り組むかについても評価ポイントが設定されており、関係者との協力が認証への大きな鍵となっています。一社だけの努力に留まらず、周りにも良い影響を与えてほしいという意志を持った制度です。
調査期間中はスタッフがごみ箱エリアに常駐し、ごみやごみの分別に関する興味や認識をヒアリング。お弁当の容器は燃えるごみか燃えないごみか、どんな紙なら可燃ごみじゃなくて資源ごみになるか。ひとつずつ確認しながら捨てることで、閉店時間にはあふれかえってしまうこともあったごみ箱のごみを、実質減らすことができたのでした。
認証は取得できたのか?
調査結果をふまえ、まずはどこになにを捨てたらいいかのサインをより詳しく明確にしたり、これまで用意していなかったリサイクルペーパーやペットボトルキャップ専用のボックスを新設したりしました。結果、6つある項目のうち2つが認証され、取得することができました。
1つは、ZERO WASTE DIALOGUEです。分別調査やウェブサイトでの記事発信など、会員の皆さんとのコミュニケーションや発信を評価いただきました。もう1つは、ZERO WASTE OPERATION。これは裏紙をメモ用紙にしたり、複合機横にミスコピーの置き場を設置したり、ごみの調査結果のスタッフ内での徹底共有などといったことを評価いただきました。
ゼロ・ウェイストなコワーキングスペースを目指す
MOVの今後の取り組みは?
まずは、分別ルールの共有です。例えば、紙ごみはリサイクルペーパーにできる非常に優秀な仕組みがありますが、燃えるごみに入ってしまえば、ただ焼却炉で燃やされてしまいます。ペットボトルやプラスチックも同様です。リサイクルできる仕組みがあるにも関わらず、自分たちでその機会を奪ってしまっている可能性もあるのです。
見られてもいいミスコピーは複合機横のリサイクルペーパーボックスへ、有価資源としてワクチンになるペットボトルのキャップは外して捨てる、紙袋ならMOVの隣のD&DEPARTMENTさんへ(受け取ってくれるんですけど、知っている人いますか??)。できる限り、価値のある素材として取引できるようにしたいので、注意深く分別にご協力いただけるととっても嬉しいです。
ヒカリエでゼロ・ウェイスト・ライフをおくるには?
持ち込みカップに入れて貰えばごみもでませんし、けっこう割引をしてくれるお店もあります。実はアイスクリームだって買えちゃったりします。少ない額ですが、スーパーのレジ袋なんかよりよっぽど節約になるくらいの割引額で、例えばスタバは30円も割り引いてくれます!
今後はコーヒーなどの飲み物だけでなく、お弁当箱を持ち込んで詰めてくれるお店も探していこうと思っています。お持ち込み容器を試してくれる人が増えたら、持ち込むことで参加できる楽しいイベント(みんなでランチとか!)も企画中です。