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2017.08.26
はじめましてオーダーメイド
WEB上のサービスを実際に体験できるとしたら?
物事の"合間"にフォーカスしているショーケースaiiima。企画の趣旨の一つに、WEBサービスを実空間で体感する「in/off」というものがある。
2017年8月29日まで開催中のaiiima企画「hello ECOsperience」に参加いただいている「KEI」さんは、まさにその一例。通常オンラインで受注しているシャツのオーダーメイドを、POP-UP STOREで実体験できるという企画だ。
理由あってのWEBサービスを、実際に体験できるとしたらどうなのか?シャツ好きを公言しているMOVスタッフの青山が、WEBサービスのリアル体験をレポートします。
MOVスタッフの中では襟のあるシャツ着用率、高いです。とりあえず、お店でワイシャツ生地のものをみつけると手に取ってしまいます。でもアイロン掛けは下手な上にあんまり好きじゃありません。
「シャツが好き」と公言しておきながら、いままでオーダーメイドには手を出したことがありませんでした。理由のひとつはやはり「お高い」イメージ。ロンドンのとあるシャツ屋は、単価も高いけれど1ダースからの注文!という話をだいぶ昔に耳に挟んだことがあって、「お高い&覚悟がいる→分不相応→いつかそれなりの人物になったならば...」という図式が出来上がってしまっていました。
そんな固まった考えを覆す企画が、向こうからやってきてくれました。それが「hello ECOsperience | wondering craft」の展示のひとつ、オーダーシャツの「KEI」。自分の仕事場に、あこがれアイテムのオーダーシャツ屋さんがやってきたとあれば、注文しないわけにはいきません。
何より「オーダーする」ことのハードルを下げてくれたのは、注文してみようかな?と思える価格。KEI独自のスタイルによって必要のないコストは削ぎ落とされ、材質・品質は探しに探し選びに選んだ最高のものを手にすることができるんです。夢のよう。
採寸表の項目に沿って、首回りや肩幅、ウエストなど8カ所のサイズを採ってもらいます。肩幅を測るときは2,3度位置を変えて採っていたように思いますが、きっとより体型にあった寸法を採るためなのでしょう。実際問題メジャーテープでアチコチのサイズを測られるというのはなかなかに恥ずかしいものでした。「こんな緩んだ身体をしていますよ、あなたは」と言われている気分。誰もそんなこと言ってないんですけど。
せっかくのオーダー気分を味わいたいので私は採寸してもらいましたが、これも実は必要ないんです。自分で測る、身体に合って気に入っているシャツを送る、KEIウェブサイトから「AUTO SIZE」をえらんで身長・体重・年齢を入力する、既にオーダーデータを持っていたらそれを入力する、オンラインではこの4つの方法から選んで注文することができます。
オンラインでも注文できるレギュラー陣のほかに、このPOP-UP STORE限定の生地も。どれも綺麗で目移りします。POP-UP STOREのよいところは、やはり、実際に触って確かめて、生地の特性や産地のことなどスタッフの方にいろいろ聞けるところ。
今回、私は一晩悩んで、限定生地の中からなめらかで光沢も美しいロンドンストライプを選びました。しかも防シワ加工が施されている生地なので、手でキュッと握って放してみてもシワにならない。アイロン下手でも安心。
カラー7タイプ、カフス7タイプ、ポケットありなし、前立てのタイプ、プリーツのありなしなどなどシャツを作る上で必要なデザインを決めていきます。好きな形は分かっているつもりでしたが、「お好きな組み合わせが選べますよ」と並べられると、どれが私の正解なのか段々自信がなくなってくる不思議。
これが生地の次に悩ましい問題。個性がありすぎてもなさすぎても、という微妙な立ち位置のパーツです。基本は貝ボタンと水牛ボタンの2種ですが、貝ボタンにもいくつか種類があって、それぞれの個性が美しい。選ぶの難しい。迷った末、巻貝から抜いているという「白蝶貝」のボタンが、色味・艶とも上品な感じがして、今回のオーダーには合う、かなぁ。
オンラインで注文できるからこその価格ではあるのですが、やっぱり触って実物を見て決めたい、と思ってしまいます。不定期でもこういう機会があるのはとても嬉しい。特に「オーダーメイドははじめまして」という人に良さを伝えるのは実物の力が大きいように思いました。
それに、会場に足を踏み入れる前からほんのりと漂う香のかおり。清潔感のある優しいかおりで、ブランドの世界観をひきたてていました。これもWEB上では提供できない演出。
シャツにしても、もう仕立てあがったものの中から選ぶときには、生地はいいけれどカタチが好きじゃなかったり、細かいディテールがいまひとつしっくりこなかったり。ちゃんと「選べて」いるはずなのに、では「全部カスタムできますよ」と言われると中々に悩んでしまうモノなんだと、身を以って実感。
さて、仕立て上がりは約1カ月後。待つ楽しみも、オーダーメイドだからこそ。はじめて袖を通す日には何を合わせて着ようか、いまから待ち遠しい。
WEBの利便性は捨てがたいけれど、モノの魅力を実感するには実体験のほうが勝るでしょうか。貴重な機会は8月29日まで。ぜひ。
(わたしたちスタッフも、青山がこだわりぬいたその1枚にお目に掛かれるのが楽しみ)
物事の"合間"にフォーカスしているショーケースaiiima。企画の趣旨の一つに、WEBサービスを実空間で体感する「in/off」というものがある。
2017年8月29日まで開催中のaiiima企画「hello ECOsperience」に参加いただいている「KEI」さんは、まさにその一例。通常オンラインで受注しているシャツのオーダーメイドを、POP-UP STOREで実体験できるという企画だ。
理由あってのWEBサービスを、実際に体験できるとしたらどうなのか?シャツ好きを公言しているMOVスタッフの青山が、WEBサービスのリアル体験をレポートします。
シャツ好きです。
MOVスタッフの中では襟のあるシャツ着用率、高いです。とりあえず、お店でワイシャツ生地のものをみつけると手に取ってしまいます。でもアイロン掛けは下手な上にあんまり好きじゃありません。
「シャツが好き」と公言しておきながら、いままでオーダーメイドには手を出したことがありませんでした。理由のひとつはやはり「お高い」イメージ。ロンドンのとあるシャツ屋は、単価も高いけれど1ダースからの注文!という話をだいぶ昔に耳に挟んだことがあって、「お高い&覚悟がいる→分不相応→いつかそれなりの人物になったならば...」という図式が出来上がってしまっていました。
そんな固まった考えを覆す企画が、向こうからやってきてくれました。それが「hello ECOsperience | wondering craft」の展示のひとつ、オーダーシャツの「KEI」。自分の仕事場に、あこがれアイテムのオーダーシャツ屋さんがやってきたとあれば、注文しないわけにはいきません。
何より「オーダーする」ことのハードルを下げてくれたのは、注文してみようかな?と思える価格。KEI独自のスタイルによって必要のないコストは削ぎ落とされ、材質・品質は探しに探し選びに選んだ最高のものを手にすることができるんです。夢のよう。
まずは採寸から。
採寸表の項目に沿って、首回りや肩幅、ウエストなど8カ所のサイズを採ってもらいます。肩幅を測るときは2,3度位置を変えて採っていたように思いますが、きっとより体型にあった寸法を採るためなのでしょう。実際問題メジャーテープでアチコチのサイズを測られるというのはなかなかに恥ずかしいものでした。「こんな緩んだ身体をしていますよ、あなたは」と言われている気分。誰もそんなこと言ってないんですけど。
せっかくのオーダー気分を味わいたいので私は採寸してもらいましたが、これも実は必要ないんです。自分で測る、身体に合って気に入っているシャツを送る、KEIウェブサイトから「AUTO SIZE」をえらんで身長・体重・年齢を入力する、既にオーダーデータを持っていたらそれを入力する、オンラインではこの4つの方法から選んで注文することができます。
生地選びです。
オンラインでも注文できるレギュラー陣のほかに、このPOP-UP STORE限定の生地も。どれも綺麗で目移りします。POP-UP STOREのよいところは、やはり、実際に触って確かめて、生地の特性や産地のことなどスタッフの方にいろいろ聞けるところ。
今回、私は一晩悩んで、限定生地の中からなめらかで光沢も美しいロンドンストライプを選びました。しかも防シワ加工が施されている生地なので、手でキュッと握って放してみてもシワにならない。アイロン下手でも安心。
いよいよデザイン決め。
カラー7タイプ、カフス7タイプ、ポケットありなし、前立てのタイプ、プリーツのありなしなどなどシャツを作る上で必要なデザインを決めていきます。好きな形は分かっているつもりでしたが、「お好きな組み合わせが選べますよ」と並べられると、どれが私の正解なのか段々自信がなくなってくる不思議。
そしてボタン。
これが生地の次に悩ましい問題。個性がありすぎてもなさすぎても、という微妙な立ち位置のパーツです。基本は貝ボタンと水牛ボタンの2種ですが、貝ボタンにもいくつか種類があって、それぞれの個性が美しい。選ぶの難しい。迷った末、巻貝から抜いているという「白蝶貝」のボタンが、色味・艶とも上品な感じがして、今回のオーダーには合う、かなぁ。
体験後記
オンラインで注文できるからこその価格ではあるのですが、やっぱり触って実物を見て決めたい、と思ってしまいます。不定期でもこういう機会があるのはとても嬉しい。特に「オーダーメイドははじめまして」という人に良さを伝えるのは実物の力が大きいように思いました。
それに、会場に足を踏み入れる前からほんのりと漂う香のかおり。清潔感のある優しいかおりで、ブランドの世界観をひきたてていました。これもWEB上では提供できない演出。
シャツにしても、もう仕立てあがったものの中から選ぶときには、生地はいいけれどカタチが好きじゃなかったり、細かいディテールがいまひとつしっくりこなかったり。ちゃんと「選べて」いるはずなのに、では「全部カスタムできますよ」と言われると中々に悩んでしまうモノなんだと、身を以って実感。
さて、仕立て上がりは約1カ月後。待つ楽しみも、オーダーメイドだからこそ。はじめて袖を通す日には何を合わせて着ようか、いまから待ち遠しい。
WEBの利便性は捨てがたいけれど、モノの魅力を実感するには実体験のほうが勝るでしょうか。貴重な機会は8月29日まで。ぜひ。
(わたしたちスタッフも、青山がこだわりぬいたその1枚にお目に掛かれるのが楽しみ)