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2019.11.14
MOVしごとば探訪 #002
潜入レポート「YOKOTA-CON」にいってきました!
映画産業出身という共通のバックボーンをもつ二人、アメリカ人のショーン・マックフィリップスさんと、日本人の西口典子(にしぐちのりこ)さんとが共同で立ち上げたTOKYO DIRECT(トーキョーダイレクト)。日本のポップカルチャーを世界に発信することをミッションに、二人の感性を融合させたオリジナルのキャラクターやストーリーを企画開発。日本のデザインセンスは世界にどう響くのか、世界で歓迎されるエンタメとは何かを追求しています。
「世界に発信」ということは、TOKYO DIRECTさんの実践の場は主に海外かオンライン。でも今回は、日本のリアルな場で、とあるイベントのプロデュースに参画されるという情報をキャッチ。ここぞとばかりにいってきましたMOVしごとば探訪、2回目はYOKOTA-Con(ヨコタコン)潜入レポートです。TOKYO DIRECTさんの演出に迫ります!
YOKOTA-Con(ヨコタコン)とは...
横田米軍基地で開催されるコミコンのこと。コミコンとは、アニメやコミックにテクノロジーまでついてくる、世界最大級のポップカルチャーのお祭りとされており、発祥はアメリカで始まったのは1970年と古く、以来、世界各地で開催地の名前を冠した〇〇コミコンというのが広まっているそうです。では日本ではどれくらい盛り上がってるかというと、東京コミコン2019に俳優のジュード・ロウが来日しちゃうくらいなんだそう。すごい。今回が初開催であるYOKOTA-Conのメインターゲットは、横田基地で生活したり働くひとたち。多くがアメリカ人です。日本にいながら海外市場のマーケティングができる。ということで、TOKYO DIRECTさんたちも、しっかり本来の発信活動ができるというわけですね。では会場内へ。
話題性とSNSの流れを融合!
映える巨大オブジェ
会場でひときわ目を引いたのが、こちら!!!日本ではもちろん、欧米でもファンの多い『進撃の巨人』の巨大顔バルーン!大英博物館でも展示された話題の巨大バルーンは、YOKOTA-Conでも撮影スポットになっていました。
staff memo ✍ 最近のイベントでは、あるのが当たり前になりましたねSNS映えスポット。
アーティストの筆致を生で見られる!
ライブペインティング
TOKYO DIRECTさんのメインコンテンツは、それぞれにユニークな作風のアーティストがずらり並んだ、ライブペインティングのブース。巨大壁画マンガライブペインティングという新しいジャンルで海外からも注目されている内田慎之介(Shinnosuke Uchida)さんをはじめ、acky bright(アッキー・ブライト)さん、A.YAMI(アヤミ)さんら5名が一堂に会し、黙々と作品を描きあげてました。
staff memo ✍ 次に描く線を想像しながら眺めていると、アーティストさんの頭の中をのぞいているような気持ちに。目の前で作品が出来上がっていくライブ感いい。過程で魅せる素敵な演出。TOKYO DIRECT西口さん曰く「アートは万国共通。その中でも日本人が紡ぎ出す繊細で神話的な背景のある作風から、一風変わった近未来サイバーパンクな描写は、海外の人も大好きみたいです。」
興奮をそのままに!持ち帰れるアート
ライブペインティングを披露していたアーティストの作品を、T-シャツなどのオリジナルグッズに展開しているTOKYO DIRECTさんのブース。パフォーマンスと持って帰れるアート作品の相互作用はいかに?日本が世界に誇るコンテンツといえば!GODZILLA -ゴジラ-
普段はネットでしか購入できないという、貴重なゴジラ・ストアのブース。フィギュアやTシャツ、ステーショナリーなどが並んでいました。こちらはゴジラブースにいらした西口さんは向かって一番右の方です。
staff memo ✍ とくべつファンでもなかった側の感想としては「実物見た方が買うな」でした。事実、名前しか知らないのにキングギドラのTシャツがかっこよくて購入。コアに寄せすぎず、入り口を広くしておくことも大事ですね。
会場が湧き立つ!
メインステージのパフォーマンス
トークショーやコスプレ大会など、さまざまなプログラムが終日おこなわれていたメインステージ。来場した時は、墨絵の独特のタッチを活かした世界観で知られる茂本ヒデキチさんのライブドローイングが行われるタイミングでした。
staff memo ✍ たくさんの来場者の目をいっせいに集めるパフォーマンスもイベントにとって重要な要素。声援も大切なコンテンツ。
そのほか、楽しかったブースあれこれ
そのほかの楽しかったコンテンツをざっくり紹介します。 コミコンのテクノロジーの部分を体感できるゲームコーナー。 とにかくコスプレが本気。 某夢の国のスペースマウンテンみたいなエントランス! 実はハラペコすぎて、何気なく、でも最優先で探していたフードコーナー。会場の外にありました。アメリカといえばこれだよね!のハンバーガーは水1本とセットで500円。
staff memo ✍ シルクスクリーンやフォトブースしかり。来場者が参加して完成するコンテンツって、その場の特別感があっていいですね。プチ・コスプレしたい人にグッズを貸出してくれるブースもあったり。来年2月に開催予定のMOV市(さりげなく宣伝)にむけて、真似したいアイディアがたくさんありました。
今回は、基地のIDを持っていない人は、事前にパスポートなどで申請しておけば入場できるという仕組みでしたが、総来場者数は2,000名を超えたそうです!素晴らしい!で、もちろん私もパスポートで申請。送迎車でむかう、基地ゲートから会場までの間、基地内の様子を垣間見れるのも来場者の醍醐味かも。また基地の外にならぶ、古着屋やユーズドの家具のお店、飲食店なんかにもアメリカの雰囲気が漂っているので、時間をたっぷりとって旅行気分に浸るのもおすすめです。せっかくだから。
では最後に、西口さんにいただいた一言をどうぞ。
各国で行われるコミコンは、10万人以上がくるというスーパーイベントです。横田基地で初のコミコンを共同プロデュースする、という話を聞いたときはなんと無謀な?!と思いました。ある意味、本場より行きづらいかもしれないカリフォルニア(基地内はカリフォルニア州だそう)ですが、次回開催は、誰でも入場可能なイベントになるそうです。来年をお楽しみに!
でも、どこでも最初の一歩は小さく始まってるんですよね。元祖サインディエゴ・コミコンは初年度の動員は300人です。それが徐々に広がって世界中の人たちを魅了するイベントの代名詞になりました。
今回のイベントでは、講談社様「進撃の巨人」、東宝様「ゴジラ・ストア」と国内トップ企業にご賛同をいただくことができたり、東京2020オリンピックのアスリートイラストを描きおろした茂本ヒデキチさんにご出演いただいたりと、TOKYO DIRECTプロデュースのミッションを果たすことができてホッとしています。
来年度も開催予定だそうなので、ぜひ皆さんのお力もお借りして、大きく育つイベントになると良いなと思っています。